2017年9月29日より全国公開
東宝東和
公式サイト
ベストセラー作家、W・ブルース・キャメロンが愛犬を亡くした試練を乗り越えようとしていた恋人のために書いた小説“A Dog’s Purpose”を原作とした本作は、犬を飼う幸せと、別れの辛さの両方を描いたもの。私も子どもの頃、実家で犬を飼っていたので、犬系の物語にはただでさえ涙腺が緩みがちなのですが、序盤からウルウルの連続でした。犬の視点で語られるストーリーと、輪廻転生するという設定がとてもユニークなのですが、いくつもの犬の物語が繋がっていく結末がお見事でした。 そして、監督のラッセ・ハルストレムはこれまで『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』など、犬をテーマにした映画を手掛けてきましたが、本作でも監督自身とても犬が好きなんだろうなというのがひしひしと伝わってきて、観ていてとても心地良く、犬と過ごす幸せな感覚をリアルに体感することができました。俳優達の名演はもちろんですが、本作ではやっぱりワンちゃん達の名演に拍手を贈らずにはいられません。犬好きな人はもちろん、動物を家族と同様に可愛がってきた人達皆が共感できる作品です。 |
これを観ればきっと犬を好きになる…と言いたいところですが、もともと動物が嫌いな人、犬が嫌いな人に、どれくらい作用するかは読めないため、できれば犬好きな人、動物好きな人同士で観るほうが思いっきり感情移入できるでしょう。泣いてしまう可能性があるので、女子はメイク直しのグッズを忘れないように。 |
犬や動物を飼いたいと思っている人はぜひ事前にこの映画を観て欲しいと思います。犬とすごく仲良くなる飼い主もいれば、あまり可愛がらずにいる飼い主も描かれています。一つの命を預かる責任の重さと、その事で得られる大きな幸せを疑似体験して、本当に自分でも世話をできると思ったら、家族に動物を飼って欲しいと相談すると良いでしょう。 |
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2017.9.4 TEXT by Myson