2018年3月21日より全国公開
東宝東和
公式サイト
見た目は赤ちゃんで、中身はおじさんという設定は、他の作品でもあったような気がしていた分、想像とは違う設定だったので、新鮮でした。犬をかわいがる人が増えて、赤ちゃんの需要が減っている状況を改善しようとする、“ベイビー株式会社”が、ある家庭に送り込んだのが、“ボス・ベイビー”。ボス・ベイビーが主人公でありつつ、この家庭に最初からいる息子ティムの目線で描かれている点で、とてもシュールな設定ながら、柔らかい表現、優しい世界観になっているように思いました。日本でも少子化が叫ばれていますが、海外でも同じ問題に直面しているのかなとも思えて、予想外に社会風刺的要素が強い作品だと感じました。見た目は赤ちゃんだけど、ベイビー株式会社では管理職のボス・ベイビーが、すごく仕事人間で、家庭よりも、仕事のプロジェクト達成に全力を注ぐ姿には、社会に対する皮肉なメッセージを感じずにいられません。そう思うと、結末はとても綺麗な着地だったと思います。冒頭の赤ちゃんベルトコンベアのシーンなど、近未来ファンタジー的な映像が美しくて、可愛くて、すごく引き込まれます。7歳の少年ティムの成長と、パパとママとの関係からも、人生で大切なものが何かを考えさせられます。可愛さが際立つ作風ですが、テーマはしっかりしているので、大人が観ても楽しめます。というより、大人にぜひ観て欲しい一作です。 |
ファミリー向け映画に見えますが、大人が観ても感情移入できるテーマを扱っているので、特に仕事人間になりがちな人、仕事人間な相手と交際している人は、一緒に観ると、良い刺激を受けられるのではないでしょうか。人生における、家庭と仕事のバランスを考えさせられる要素もあるので、結婚を視野に付き合っているカップルにもオススメです。 |
今まで両親の愛情を一身に受けていた7歳の少年ティムが、突如現れたボス・ベイビーに両親の関心を横取りされる様子が描かれていて、キッズでも感情移入しやすいストーリーです。でも、ティムとボス・ベイビーの兄弟愛がどんどん育まれていくので、結果的には兄弟姉妹も良いなと思えるでしょう。親子で観ても、友達と観ても、楽しめる作品なので、キッズやティーンの皆さんもぜひ観てください。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/アレック・ボールドウィン(本作では声の出演)
■TJE Selection イイ男セレクション/トビー・マグワイア(本作では声の出演)
■TJE Selection イイ男セレクション/スティーヴ・ブシェミ(本作では声の出演)
© 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2018.3.14 TEXT by Myson