2018年5月11日より全国公開/PG-12
ポニーキャニオン
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本作は、2013年4月15日にボストンのマラソン大会で起きた、爆弾テロの被害者にまつわる実話を映画化。ジェイク・ギレンホールが演じるのは、とても前向きでユーモアのある27歳の男性ジェフ・ボーマン。これは、テロの被害で両足を失いながら、大きな苦難を乗り越え、再び歩き出す彼の物語です。怪我の直後でも周囲に陽気に振る舞うジェフは、メディアからはヒーロー扱いされ、ちやほやされながらも、本当はトラウマを拭いきれず、恐怖心を抱えたままです。恋人の存在は大きな支えになってはいますが、両足がないハンディを抱えた彼は、将来に対して不安が大きく、彼女に対しての気持ちも複雑になるのも当然。いつしか関係がギクシャクしてきますが、彼女は彼にただ寄り添うだけでなく、突き放す事もあり、そういったところにも、恋愛のリアルさを感じ、より共感できました。観る前は社会派ドラマなのかなと思っていましたが、ラブストーリーの要素が思った以上にあって、困難な状況に陥った本人と、それを支える人、いろいろな立場の視点が描かれている点で、誰かしらに感情移入しやすくなっています。ジェイク・ギレンホールの演技はやはり見事で、ラストのスタジアムのシーンはウルウル必至。苦難に負けそうになった主人公が、自分が頑張る姿が他の人に「自分にもできる」と思うきっかけになるよう奮起する姿に勇気をもらえる作品です。 |
一部ベッドシーンもありますが、美しく描かれていて、不思議といやらしく見えません。とてもロマンチックなシーンもありつつ、将来を見据えた恋人だからこそぶつかるシーンもあるので、カップルにとっては良いシミュレーションになるストーリーだと思います。どんなことが起きても自分達はお互いに支え合えるか、本作を観て想像してみてはいかがでしょうか。 |
事故の現場のシーンなど、ビジュアル的にやや刺激の強い部分もあるので、中学生以上が対象かなと思います。苦難を乗り越えた人がメディアでヒーロー扱いされている様子は、私達の日常でも目にすることはありますが、表には見えてこない苦労があるという現実も描かれているので、人間を理解する意味でも、ティーンの皆さんにはぜひ観て欲しいと思います。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/ジェイク・ギレンホール
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2018.4.25 TEXT by Myson