原題の“Solace”の意味(=慰める、苦痛などを和らげる)が、冒頭に出てくるのですが、忘れた頃にその意味が活かされてくる展開に、ラストでゾッとさせられます。前半は誰が犯人なのかというテンションに引き込まれ、後半は“Solace”の意味がいろいろと見えてきて、2度驚きがあります。超能力者って言われるとインチキ臭く感じますが、アンソニー・ホプキンスの演技が本当に上手いので、抵抗なく観られます。シーンの中には、アンソニー・ホプキンスが以前“ハンニバル”シリーズで演じたレクター博士を彷彿とさせるシーンもあり、映画ファンはちょっとニヤッとしてしまうはず。他にもコリン・ファレル、ジェフリー・ディーン・モーガンと魅力的な男性キャストが揃っていますが、クールながら華やかな雰囲気を漂わせるアビー・コーニッシュの存在感も抜群。総合的に観ると、犯人捜しをする物語ではなく、邦題で『ブレイン・ゲーム』としている通り、似たもの同士が対峙するストーリーとなっている点も、本作の魅力となっています。 |
総合的にはとてもおもしろいのですが、劇中の殺人事件が残忍なので、こういったジャンルを観慣れていない人を誘うと、そういった描写だけで、好き嫌いが分かれてしまう可能性があります。そういった意味で、初デートではオススメできません。頭脳戦がおもしろいのですが、その分、理解力は多少必要になってくるので、誘う相手を選んだほうが良いかも知れません。 |
R-15で年齢制限をクリアしていても、少々刺激的なシーンがあるので、映画を観慣れていない場合は、少々覚悟したほうが良いでしょう。伏線が繋がっていく展開や、同じタイプの人間が高度な頭脳戦を繰り広げる展開は、とてもおもしろくて、観ている側も頭を使っている感覚が味わえます。ぜひ謎解きを楽しんでください。 |