本作は、2014年6月にギネスブックによって正式に「世界最高齢のダンスグループ」に認定された平均年齢83歳のグループ“ヒップ・オペレーション・クルー”にまつわるドキュメンタリーで、ラスベガスで2013年に開かれた世界最大のヒップホップダンス選手権に出演するまでを描いています。メンバーのなかには車イスのおばあちゃんもいたり、どうやって踊るのだろうと思いますが、その辺りは年相応の動きです(笑)。ただ、かなりのご高齢メンバーが大勢でリズムにのって動きを合わせるというのは、簡単な振付でもかなり難しいと思うと、スーパーおばあちゃん、おじいちゃんであることは否めません。そして何よりも精神的に若くて健康、好奇心旺盛な様子は、観ていてすごく心地良くて、元気をもらえます。
大会に出るために、彼らは高齢だからと言ってただ優遇されるわけでもなく、ある程度の内容を求められます。さらにニュージーランドからアメリカまでの渡航費が集まらずに金策に駆けずり回ったりしますが、そんな様子がそのまま映されているからこそ、“ヒップ・オペレーション・クルー”の冒険物語として楽しめます。若者こそ勇気と元気をもらえる作品なので、ぜひ観てみてください。
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特別デート向きな内容ではありませんが、デートで観てもほのぼのできて良いと思います。どれだけ年を取っても、人生を楽しもうとする“ヒップ・オペレーション・クルー”のおばあちゃん、おじいちゃんの姿を観て、将来を共にしようと考えているカップルは、自分達の老後の考え方を話し合う機会にするのも良さそうです。 |
ダンスは学校でも課目に入ったり、部活にダンス部があったり、身近なものになったと思うので、キッズやティーンの皆さんにも楽しめるドキュメンタリーだと思います。若者とおばあちゃん、おじいちゃんが交流する様子も、とても楽しく映されていて、お互いに刺激を得られる関係だと感じると思います。これを機に、どんな趣味を持っているのかという話題からでも良いので、身近なお年寄りに話しかけてみると、映画のように世代を超えた良い出逢いが見つかるかも知れません。 |