男子がピュアで、女子がおませ。この関係が如実に出る、子どもから大人になろうとする時期の甘酸っぱい物語。秘密を抱えながらも夢を叶えようとする女の子マリーは、優しそうな少年ヴィクトールにアプローチ。ヴィクトールはまんまとマリーの思惑にハマっていきますが、そこは子ども同士。ヴィクトールはやがてマリーの秘密に気付いてしまいます。嘘をつかれていた事に傷付いてしまうヴィクトールですが、ここで大人のように打算して見捨てないのが美しい(笑)。後半はアドベンチャー的なノリに発展し、自分の主張を大人にぶつけるドラマに変換されていきます。大人はいつまでも我が子を子どもだと思っているけど、こうして子どもは自己主張をし始めて、だんだん大人になっていくんだなとしみじみとしつつ、ホッコリしました。一生続く恋ではないだろうけど、この時にしかできない淡い恋愛が描かれた本作。皆さん、本作を観て、真っ白だった、あの頃に戻りましょう(笑)! |
12歳の男女の淡い恋物語を描いているので、リアルに思えたとしても、自分達に置きかえて気まずくなるようなことはなく、一緒に微笑ましく観られると思います。女子がずる賢くて、男子が単純という構図は大人になってもあまり変わらないとは思いますが、本作を観れば、男女お互いに可愛いなと思えるはず。大人になりすぎて固まった頭、心を、本作でほぐしましょう。 |
12歳の男女が主人公なので、小学校高学年なら等身大のストーリーとして入り込めるだろうし、中高生が観てもこういう頃があったなと、少し懐かしく思えて共感できると思います。まだまだ大人の言うことを聞かないといけないけど、自分の意志だってある。そんなお年頃の皆さんの気持ちを代弁してくれるストーリーなので、勇気づけられる部分もあるはず。親に言えないで悶々としている事があったら、本作鑑賞を機に伝えてみてはどうでしょうか? |