2011年11月26日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画配給
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1作目は、主人公マンブルが“踊るペンギン”ということで、みんなと違うことに悩み苦しんだストーリーでしたが、2作目はマンブルがパパになり、エリックという息子を持ち、ペンギンみんなが歌って踊るのが当たり前になり、今度はエリックが「パパみたいに踊れない」ということに少しストレスを感じているというストーリーです。皮肉ですね。パパは非凡さで苦労して、息子は平凡(まだ何も見つかってないだけですが)さに悩むなんて。でも、親子で必ずしも何か受け継ぐわけじゃないし、そういうプレッシャーやストレスってどの親子にもあるというのを描いている点がこの物語のおもしろさだと思いました。 パパなら息子に尊敬されたいのは当たり前だけど、エリックはパパよりも“飛べるペンギン”に憧れてしまいます。パパを軽くあしらうシーンなどは姿はペンギンながらリアルで切なくなりました。でも、マンブルは自分らしさでパパらしいところをみせます。パパが苦労をしている姿を見てエリックの心も変化していきます。ゾウアザラシの説得のシーンで、子どもながらの純粋な気持ちから大人の事情に異議を唱えるエリックの姿にちょっとウルッときました。 前作ではマンブルは前半子どもペンギンで可愛かったのに、結構早く成長して後半は大人ペンギンとしての活躍ぶりでちょっと可愛さが半減し、話題も突然エコ問題に突入したのでビックリでしたが(幼い子ども向けと思って観たので)、今回はエリックはずっと子どもで可愛いままで、ストーリーも子どもにもわかりやすく大人も共感できるストーリーでイメージ通りでした(前作もイメージしてたのとは違ってても作品としては悪くなかったのですが)。 そして、今回は歌と踊り満載で、吹き替え版ではママのグローリア役にクリスタル ケイが配役され、劇中の数々の歌は聴き応え充分。なぜクリスタル ケイなんだろ?と思ってましたが、観て納得でした。そして、鈴木福くんが吹き替えを担当したエリックもすごく可愛かったです。途中本気で歌うところがありましたが、一生懸命さが伝わってきましたね。この映画はただの吹き替えよりも大変だったように思います。そんなところにも注目して観て欲しいと思います。親子で行く方はぜひパパも一緒に観に行って欲しいです。 |
ファミリー向けの映画ではありますが、デートで観ても楽しい内容です。歌って踊って、大多数のペンギンが一斉に踊るシーンは観ていて迫力があります。ストーリーもお父さんとお母さんと息子のやりとりが観ていて微笑ましくもあり、ときに人間界にもありそうな展開に共感できます。洋画好きな方は、字幕版をおすすめ。イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、アレシア・ムーア(PINK)、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ヒューゴ・ウィービングという顔ぶれが揃っています。難しいことを考えずに気楽に楽しめるので、デートの途中にちょっと一息という感じで観るのも良いでしょう。 |
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2011.11.21 TEXT by Myson