2017年4月1日より全国公開/R-15+
クロックワークス
公式サイト
ロシアのパンクロックバンド“バイティング・エルボーズ”のフロントマンを務めながら、映画制作に関しては全くの無名だったイリヤ・ナイシュラー監督が、革新的な撮影方法による本作の映像の一部を、クラウドファンディングサイト“インディーゴーゴー”にアップし、「この映像の続きを観たくないか?」とコメントを寄せると、500万回以上再生されたそうです。また、本作の製作にはティムール・ベクマンベトフが加わっていることでも、クオリティの高さに期待が持てますよね。そんな期待を裏切らない本作は、全編FPS(ファースト・パーソン・シューター)=一人称視点で撮影されていて、自分が主人公になって、この世界で戦っているような感覚を体感できます。主要なキャラクターは、主人公のほかに、シャールト・コプリーが演じるジミーと、妖艶な美しさで観る者を虜にするヘイリー・ベネットが演じるエステル、さらに物語の鍵を握る悪役エイカン。この少ないキャラクター達の役割分担を巧みに設定し、壮大なストーリーに仕立て上げていて、ラストは驚きの展開が待っています。ストーリーや描写は残虐性たっぷりですが、アイデア次第で、こんなにもおもしろい作品が作られ、世界に広まっていくというところに、すごく夢と希望を感じて、共感しました。今後、FPSという手法で撮られる作品は増えていきそうですが、本作は映画史上で知っておいたほうが良い作品でしょう。 |
リアルに痛々しさが伝わってくるシーンがふんだんにあるので、デートで観るとなると、2人ともある程度、激しいアクション映画を観慣れているほうが良いでしょう。テンポが良くスピーディに展開していくし、主人公の視点でこの世界観に入り込んで観られるので、飽きることはありません。感覚的に、ゲーム好きカップルに特にオススメです。 |
R-15+なので、15歳未満の人は観られませんが、全編FPS(ファースト・パーソン・シューター)=一人称視点で撮られた映像は、ゲームをやっているような感覚で鑑賞できるので、ゲームが好きな人が多そうなティーン世代の皆さんが好む世界観だと思います。15歳以上の人は、純粋にエンターテイメントとして観て楽しめば良いと思いますが、映像制作に興味が沸いてきた人は、この撮影方法や構成などを参考にしながら、自分なりにも新たな手法を考えてみてはどうでしょう? |
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2017.3.21 TEXT by Myson