2018年11月23日より全国公開/R-15+
KADOKAWA
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原作は読んだことがありませんが、灰汁の強い世界観を持っているのは、映画化された本作を観ただけでも伝わってきます。山田孝之、荒川良々が演じるキャラクターはとても濃いし、ピュア過ぎて世の中に馴染めずに浮き世離れしているのも上手く印象づけられており、ハイテクなものながら見た目にハンドメイド感があるロボットに、純粋無垢な2人の男が親しみを感じるのもわかります。無垢で大人になりきれずにいる権藤右近(山田孝之)と牛山(荒川良々)が、ちょっとした幸せを求めただけなのに、不器用過ぎてうまくいかない様子を観て、真面目に生きようとする人間がこんな風に弱者になる世界ってどうなんだろうと考えてしまいます。一方、その対象的な人物として、佐藤健が演じる権藤左近というキャラクターがいて、彼は彼で人生の勝者に見えながら、実際は空虚感を持っており、結局何が幸せかを問う内容になっています。お手本になるのか、反面教師になるのかはわかりませんが、弱肉強食の世界に疲れている人は観てみてください。 |
独特なエロ描写が出てくるので、初デートや交際ホヤホヤカップルのデートで観るにはちょっと気まずいように思います。映画の描写としては良い意味ですが、いろいろな意味で汗臭さが漂ってくる作品なので、女子は特に好き嫌いが分かれそうな気もします。映画好きは好みそうな作品なので、映画をよく観に行くカップルなら良いでしょう。 |
R-15なので15歳以上にならないと観られませんが、内容としては、世の中に溶け込めないまま大人になって苦労している主人公の姿を描いていて、これから大人になるティーンの皆さんが観たら、それはそれでいろいろと考えさせられる内容だと思います。右近と左近という正反対の兄弟が出てくるので、兄弟姉妹で観るのもおもしろいかも。親子で観るのは気まずいシーンもあるので、兄弟姉妹か、友達と観るのが良さそうです。 |
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2018.11.14 TEXT by Myson