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2017年6月10日より全国公開
東宝
公式サイト
 テレビドラマは観ていませんでしたが、映画の冒頭に2人が今どういう状況にあるのかがさらっと語られるので、本作からでも問題なく楽しめました。お互い家庭がありながら恋愛関係になった主人公2人が、会うことを永遠に禁じられてからしばらく経った後、予期せず再会してしまい…というストーリー。禁じられた恋から抜け出せない側と、相手の気持ちが離れてしまいおきざりにされた側、両方の視点で描かれている点で、観る前の印象とはだいぶ異なりました。いくら純愛とはいえ、こういった題材だと嫌悪感が先立つ人も多いかも知れませんが、本作は中立した描き方をしている点で、それほど嫌悪感はなく、禁断の恋をする人にもいろいろいるというスタンスで、一括りにしていないところも好感が持てました。あと、上戸彩が実生活で結婚、出産を経験したのもあってか、キャラクターに信憑性を付加させる大人びた雰囲気を放っていて、とても良かったです。斎藤工は、ドラマのテレビ放送時にこのキャラクターがとても話題になっていましたが、母性本能をくすぐる少年のような無邪気さと、物静かなのにどこかセクシーという、多面的な役柄だったので、人気が上昇したのにも納得でした。禁断の恋はしないに越したことはないですが、本作を観ることで疑似体験して事なきを得られるなら、防止薬としても観て欲しいですね（笑）。 |
 内容的に、平和に交際しているカップルがデートで観るのには向いていないでしょう。本気でこういう悩みを抱えている人は、一人でじっくり観たほうが、自分の状況を客観的に考えるきっかけにできるし、相手が許されない恋の相手に走ってしまい、失恋から抜け出せない人も、ふんぎりを付けるために荒療治として観ると良いのではないでしょうか？いろいろ語りたいなら、仲の良い女子同士で観に行くと楽しめます。 |
 完全に大人の事情のお話なので、キッズやティーンの皆さんに敢えてオススメはしません。エンタテインメントとして割り切って観られる人は、観てみても良いかもしれませんが、いろいろな人生経験を重ねてから観たほうが、それぞれのキャラクターの心情をより深く理解できると思うので、大人になってから観ると良いと思います。 |
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©2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社
2017.6.5 TEXT by Myson
