2017年3月18日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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観る前にはなるべくストーリーや設定についての情報を入れないようにしているので、“ひるね姫”というタイトルから抱いていたイメージとはまったく異なる冒頭のシーンで、「あれ?こういう話なの?」という驚きがあり、好奇心が掻き立てられました。それは主人公の森川ココネが夢で観ている世界だったわけですが、夢の世界と現実の世界がどう結びついていくのかが、本作の見どころとなっており、意外にもそこにラブストーリーが絡んでくるという点で、良い意味で何度も意表を突かれました。早くに母親を亡くし、父親と田舎で細々と暮らしている主人公の物語で、“ひるね”というキーワードだけ聞くと、のどかに展開するほのぼのストーリーなのかと思ってしまいますが、夢の世界とリンクさせることによって、スケールの大きいアドベンチャーに仕上げているのは、上手いなと思いました。ちょっと強引だなと思うところはいくつかありましたが、そもそもファンタジーである点を考えると許容範囲ではないでしょうか。観る側は主人公が夢の意味を追いかけていく目線に同化して、夢の真相を知って驚き、不器用な父親の愛情に気付くところで感動するのですが、結果的に愛に溢れるストーリーである点で、心が温まります。ココネのお父さんも若くてカッコ良いキャラクターなのですが、演じる江口洋介の声がとてもカッコ良いということを改めて感じました。ほか、高畑充希、満島真之介、古田新太、前野朋哉、高橋英樹なども吹き替えが上手。大人も子どもも楽しめるアニメーション作品になっています。 |
大人でも楽しめるアニメーションなので、デートで観るのも良いと思います。自分の家族の知られざる歴史を知っていくストーリーなので、鑑賞後はお互いの家族について話すきっかけにできるでしょう。さらに、小さい頃に親から聞かせてもらった物語や、よく観ていた映画やテレビの話なんかも会話のネタにすると、盛り上がるかも知れませんね。 |
キッズもティーンも楽しめる作品です。現実の世界と夢の世界を行ったり来たりするので、幼いキッズには少々ややこしいかも知れませんが、小学生ならだいたい理解できるのではないでしょうか?本作の鑑賞を機に冒険したくなったら、主人公のように友達と一緒に、自分が生まれ育った町から出てみてはどうでしょう?日帰りでも子どもだけで旅をすると、いろいろな体験ができると思います。もちろん、安全に旅ができるよう大人の人に相談してから出かけてくださいね。 |
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©2017 ひるね姫製作委員会
2017.3.13 TEXT by Myson