2017年1月14日より全国公開
東宝
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本能寺の変って、本当にいろいろな形でドラマ化、映画化されていて、いかにドラマチックな出来事だったか、本作を観ても実感します。本作は当時と現代とを舞台にタイムスリップものとして描かれていて、コミカルなノリもあり、堅苦しい時代劇というのではなく、誰にでも観やすい構成となっています。本能寺の変にまつわる物語では、誰を軸に描くかによって、キャラクターの印象が随分違いますが、今作は織田信長を軸に描かれていて、彼の人間的な一面が見られます。日本史は正直苦手だったので、受験が終わるとすっかり忘れてしまいましたが、本作を観て、逆に学校で教わる本能寺の変、織田信長を改めて知りたくなりました。堤真一が演じる織田信長はとてもカッコ良いので、余計に興味が湧きましたが、学生の皆さんはもちろん、歴史ものは苦手という方にオススメの1作です。また、綾瀬はるかが演じる主人公が、タイムスリップすることによりどう変化するのか、女性の生き方を考える上でも参考になる点がありますよ。 |
綾瀬はるかが演じる現代人が主人公でタイムスリップものなので、どっぷり歴史という構成でもなく、“本能寺の変”の基本的なことさえ覚えていれば、歴史の知識が薄れてしまった大人でも問題無く楽しめます。それすら忘れてしまった人は、観る前にWEBで検索して調べるだけでも十分ついていける内容です。ただ、歴史的な部分はカップルで観ても何も気まずくないのですが、綾瀬はるかが演じる主人公が婚約中という設定なので、結婚準備を進めていく過程を観る上で、自分達に置きかえて他人事に思えない心境に陥る可能性はあります。とはいえ、それを悪いほうに捉えずに、「もしかしたら、相手もこうなのかも知れない。もっとお互いを尊重し合おう」と思えば、プラスの効果が得られます。 |
キッズやティーンの皆さんは、学校で歴史の勉強に触れていると思うので、余計に身近な内容として楽しめると思います。歴史が苦手な人も、エンターテインメントから入っていけば、苦手意識も和らぐのではないでしょうか?本能寺の変は謎に包まれた出来事として、今でもたくさん映画化、ドラマ化され、いろいろな説が語られていますが、本作以外の作品と観比べるのも楽しそうです。 |
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