本作でダニエル・ラドクリフは、突然角が生えてくる青年イグ役を演じています。ダニエル・ラドクリフと言えば『ハリー・ポッター』というイメージですが、そのファンタジーのイメージを上手く利用して、今回のようなちょっと大人な役柄にチャレンジしているのはとても好印象でした。
物語は、イグが大好きな恋人を亡くし、さらにその殺人容疑にかけられてしまうところからスタートします。真犯人は誰なのか、イグの角は何なのか、そもそも恋人がどんな人だったのかなど、いろいろな伏線が散りばめられていて、観ている側も一緒に考えることができたのでおもしろかったです。物語のテンポも良いので、飽きることなく最後まで観られました。ただ途中、イグの頭から突然角が生えてきて周囲の人たちがさまざまな秘密を告白をし始めるのですが、なぜかその内容がエッチなものばかり。正直そのエロい要素が必要だったのか?と、疑問に思いましたが、ブラックユーモアと捉えてしてスルーしました(笑)。
本作は、サスペンス要素にハラハラすることもできるし、イグの純愛物語としても楽しめる作品です。ぜひいろいろな要素に注目しながらご覧ください。
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ちょっとエッチなシーンがあるので、初々しいカップルが油断して観るとちょっとビックリしてしまうかも知れませんが、観終わってから気まずくなるほどではありません。物語としては、サスペンス要素のなかにファンタジーや純愛が描かれている部分もあるので、デートでも十分楽しめます。森のなかのツリーハウスや、芝生に寝転ぶ恋人たちの姿がとても可愛いので、「次は公園デートをしよう」という流れに持っていくのもアリですよ。 |
R-15なので15歳未満のキッズとティーンは観られません。主人公に角が生えるという設定から『ハリー・ポッター』のような世界観を想像するかも知れませんが、エッチなシーンやドラッグのちょっと怖いシーンもあるので、15歳以上のティーンが観る場合も相手は選びましょう。主人公は、子どもの頃からの友達と大人になってからも親交があるのですが、長年の付き合いがあるからこそ関係性が複雑になってしまいます。そんな主人公たちの関係性を客観視して、自分の友達付き合いについても考えてみてください。 |
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