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ハッシュパピー バスタブ島の少女
2013年4月20日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト 予告編
もっとファンタジックな物語なのかと思っていましたが、主に父子家庭の親子と島そのものの物語でドラマ的要素の方が強いように感じました。ところどころ不思議な部分はありますが、あまり気にせずにこの映画の世界に浸ることをおすすめします。
この映画で一番の注目して欲しいのは俳優たちの演技です。特にハッシュパピー役を演じた当時6才のクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんの演技は、子どもらしい純粋さと無邪気さが出ていてとてもかわいかったです。本当は彼女の日常を切り取って撮影したのではないかと思うほど自然な演技でした。お父さんウインク役のドワイト・ヘンリーも本作が俳優デビュー作で、普段はパン屋を経営している方のようです。彼もまた初めてとは思えない演技で、お父さんがハッシュパピーに向かって叱るシーンでは、ただ怒って怖いだけではなく父子家庭という背景も感じさせる叱り方だったので圧倒されてしまいました。今後2人がまた別の映画でも活躍してくれることにも期待したいです。ぜひこの2人の演技に注目して観てください! |
デートを積極的に盛り上げてくれるような映画ではありませんが、失敗することなく無難なデートにはなると思います。映画好きのカップルであれば、お互いの感性が見えてくる映画だと思うので、観終わったあとに話し合ってみたらおもしろそうです。きっとお互いの新たな一面を発見できますよ。 |
上映時間が93分と長くないのですが、内容的に飽きてしまう可能性が高いと思います。ある程度の集中力がある子なら、ハッシュパピーに共感できる点もあるのかも知れませんが、あくまで大人向けの映画です。もし観るのであれば父子家庭であるハッシュパピーのこと、子どもだけの個人行動のことについてなどは観終わってから話し合った方が良いと思います。ティーンは大人と同じで役者に注目したり、この映画のテーマについてなど考えながら観て欲しいと思います。 |
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2013.4.10 TEXT by Shamy