2018年12月7日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
この物語には実在のモデルがいて、ストーリーには脚色があるものの、スゴいなと驚くばかりでした。男性が自分で生理用品を作ろうと思いついて実行に移しただけでもスゴいのですが、“インドの女性を救った”という意味合いが、想像以上に広く、そして深かったことが1番感動的なんです。彼の発明は、衛生的な面で女性を救っただけでなく、安く生理用品を買えるというレベルの経済的な救いというだけでもなく、女性の社会進出にまで影響を及ぼしたというから本当に素晴らしい!性や性差の問題でタブーの多いインドの状況にも驚かされましたが、そんな状況だからこそ、彼の発明は革命的だったんだなとしみじみ感じました。主人公は男性ですが、女性が主役と言っても良い作品です。インド映画お約束の歌のシーンは入りますが、邪魔に感じるほどでもなく、上映時間も137分と一般的な長さなので、インド映画を観慣れていない方もぜひ観てください。 |
生理用品というキーワードがある以上、ちょっとデートで観るのは気まずいと思うかも知れませんが、女性を大切にする男性が主人公で、男女ともにいろいろなしがらみに苦労する場面も多いので、学べる要素は多々あります。また、主人公のビジネスが成立していく様子は男女問わず働く人なら誰でも興味を持つはずなので、ベテランカップルや夫婦など、割とどんな映画でも一緒に観られる人にはオススメです。 |
まず生理用品が何かということを理解していなくては付いていけない内容なので、そういうことを習う学年(小学校高学年?)になってから観ると良いでしょう。文化の違いについても多く学べるので、社会科の勉強にも繋がると思います。生理用品開発のストーリーを巡って、社会における女性の立場などについても考えさせられるので、親子で観て感想を話し合ったり、友達と観るのも良いと思います。 |
2018.11.21 TEXT by Myson