2017年12月1日より全国順次公開
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『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェルが描く最新作は、パンクでキュートでファンタジックな世界。こんな描写ができる人はなかなかいないと思いますが、そこはさすがジョン・キャメロン・ミッチェルですね。 なるべくどんなストーリーか前情報を入れずに観たほうが、「なんだろう?」「どういうこと?」という驚きがあり、より引き込まれます。エル・ファニングが演じる少女ザンが何者かが徐々にわかってくると、こちらもとんでもない世界に迷い込んだ感覚になれて、アレックス・シャープが演じる主人公エンの目線を体感できます。違ったタイプだけど、お互いに純粋無垢なザンとエン。わからない者同士だからこそ通じ合うという感覚がとてもロマンチックだったり、切なかったり…。さまざまなジャンルに当てはまる作品なので、観る人によっていろいろな観方ができるのが魅力です。それにしてもエル・ファニングは、どんな役をやらせても上手い!彼女の名演、キュートさもぜひ堪能してください。 |
好奇心に溢れ、奔放なザンと、ザンを守ろうと必死なエンは、2人ともとてもピュアで、友達以上恋人未満、付き合いたてのカップルは特に共感できると思います。出会ったばっかりで何もわからないながらも、心の深い部分で通じ合う2人の姿はとてもロマンチック。ある意味刺激的なラブシーンもありつつ、観て気まずいというよりも、非日常的な描写なので気まずくなるというほどではありません。全体的にとても可愛くてアーティスティックな描写になっているので、アート好きなカップルの映画デートにもオススメです。 |
小学生にはまだピンとこない可能性がありますが、中学生以上なら感覚的に理解、共感できる作品だと思います。「好きになった子が、もしも○○だったら?」という本作の設定もユニークなので、本作を観て、自分だったらどうするだろうと考えながら観て楽しんでください。 |
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2017.11.29 TEXT by Myson