2014年7月19日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
シリーズ1作目よりもさらに子ども向けの内容になっていて、今回は“働く乗り物”シリーズといったところです。一応続編として前作から繋がってはいますが、主人公のダスティが前作で世界一周レースのチャンピオンになり一躍スターになったことだけわかっていれば、本作から観ても物語についていけます。今回は飛行機だけでなく、車もたくさん出てきて、レスキュー隊としての物語が展開されます。前作が夢を追う話だとしたら、今回はプロフェッショナルとして働くことと、仲間の大事さを語っています。物語が子ども向けに作られているので、大人目線で観ると少々物足りなさもありますが、子どもと観るならちょうど良いでしょう。とはいえ、自分がやりたい仕事に就けたと思ったら、それを続けるのが困難な事情が出てきて別の選択肢も考えざるを得なくなるというシチュエーションは、大人の方がピンとくると思います。シリーズを通して考えると、「自分がやりたいこと、自分の可能性、自分に何ができるのか」がテーマになっている点をポイントとして観ると大人も子どもも楽しめると思います。 |
大人のカップルのデートとしてはちょっと子ども向け過ぎると思いますが、ある程度子ども向けであることを承知で観るなら、観方次第で大人も楽しめます。大人目線では、仕事が思うようにいかずに他の部署に回されたり、他の仕事をやらざるを得ないような状況になっている人は、逆にこれくらいシンプルでわかりやすい映画の方がストレートにメッセージが心に伝わってきて、少し前向きな気持ちになれるかも知れません。ちょっと気分転換にというノリで行くなら良いでしょう。 |
好きなことをやるだけでなく人のためになる仕事をプロとしてやるということ、そして仕事におけるチームワークについても学べる作品です。飛ぶのが得意なダスティは自信が先立って、始めリーダーの言うことを守らずに勝手な行動を取ったりします。でも、そのことが仲間を危険にさらしたり、活躍すべきときに全然役に立てなかったりします。「できる」という自信は大切だけれど、その能力を活かすにはさらに大事なことがあるというのを本作で感じてもらえると嬉しいです。 |
関連記事:
■プレーンズ
©2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2014.7.18 TEXT by Myson