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プリズナーズ

2014年5月3日より全国公開
ポニーキャニオン、松竹
公式サイト　　　

ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ、ヴィオラ・デイヴィス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、メリッサ・レオという演技派が揃った本作。ある日突然姿を消した幼い娘を探す父親の執念の物語。すぐに容疑者が出てくるものの確たる証拠がなく、警察がアテにならないと知った父親が、独自の方法で探していき、どんどん常軌を逸していきます。娘を探すうちに狂気に満ちてくる父親をヒュー・ジャックマンが演じていますが、これまで演じてきた役柄にはなかったキャラクターで新鮮味がありました。ポール・ダノが演じる男がいかにも怪しいですが最初から容疑者として上がるのでサスペンスとしても予想を裏切る展開で楽しめます。プリズナーズというタイトルのなかにいろいろな意味が含まれていて、最後まで観ると「なるほど」と納得です。どこでヒントに気づけるか、推理を楽しんでください。

直接的に映らなくとも、拷問のようなシーンがあったり、精神的に追い詰められた主人公の様子は観ていて辛くなることがあるかも知れません。でもキャストは豪華でサスペンスが好きな人は楽しめる内容なので、2人とも合意ならば観ると良いでしょう。観終わったあとは、どこで真相に気づいたかなど会話は弾むと思いますよ。

小さいキッズにはちょっと怖い内容です。ティーンは問題なく楽しめるでしょう。サスペンスではありますが、普段親がどれだけ子どもを大切に思っているかを感じられる映画です。ティーンになるとある程度自分で責任を持って外出するようになると思いますが、ちゃんと行き先や誰と行くかは家族に伝えるようにしましょう。キッズの皆さんはちょっと家の外に出るだけでも家の人に伝えましょう。本作を観れば、無断でいなくなると親がどれだけ心配するかがわかります。

2014.4.23　TEXT by Myson