2016年6月18日より全国公開
ショウゲート
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私がラブストーリーの観すぎなのか、設定や展開が王道過ぎて、おそらくこういう展開になるのだろうという予想はほぼ全て読めてしまったのですが、先入観があまりない中高生が観ると考えると、バシッとハマるのかも知れませんね。それに原作は1990年代に人気を博した作品だと考えると、当時ならもっと衝撃的に感じていたような気がします。大ヒット少女コミックの映画化と聞いて、甘酸っぱい“平和”なラブストーリーをイメージしていましたが、本作はダークな一面を持ったストーリーだったので、その点では少し新鮮味を感じました。主人公の樫野零は、かなりカッコ良くないと務まらないと思いましたが、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔はなかなかカッコ良く演じていたと思います。また、桐島牧生は、イケメンでありながら闇を抱えたキャラクターでしたが、窪田正孝は不気味さもうまく表現していて役に合っていると思いました。TVドラマ化から続く流れで映画化されたようですが、本作だけ観ても内容はついていけます。1990年代に原作を読んでいた大人や、今主人公たちと同じ世代の方にオススメです。 |
前半はすごくロマンチックで、後半はハラハラドキドキさせる展開ながら愛の強さを試すストーリーなので、ラブラブなカップルのテンションをさらに盛り上げてくれると思います。露骨にエッチなシーンはありませんが、ラブラブなシーンはちょっと気恥ずかしいと思ってしまうかも知れないので、初デートや、つきあうかわからない相手とのデートではオススメしません。お互いに相思相愛のカップルで観てください。 |
ラブストーリーとして観ると、子どもに見せるにはちょっと微妙な話題も出てくるので、大人としてはせめて中学生になってから観て欲しいと思います。精神的に病んでいるキャラクターが登場するので、彼の言動を皆さんがどんな目線で観るのか予想がつきませんが、主人公が自身の闇と光の部分で揺れる展開は、自分に置きかえて考えるのに有意義なテーマだと思います。ラブストーリーだけでなく、登場人物たちの葛藤にも注目して観てください。 |
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