2015年6月20日より全国公開/R-15
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
前シリーズ3作をおさらいしてから本作を観たのですが、“マッド”度はキープしつつ、かなり洗練されたというか、お金かけてる感が伝わってきて、超大作として楽しめました。前シリーズのどこか垢抜けない感じも好きだったんですが、新シリーズもこれはこれですごく良いと思います。最初から最後まで全力疾走する説明無用な展開や、もはや意味など気にしてられない装飾や演出、キャラクター設定など、2時間フルでこのテンションを保っていることにも驚きますが、これこそが“マッド”をなんだなと思わせる説得力があります(笑)。そして、キャストが本当に素晴らしく、前シリーズの若き日のメル・ギブソンもすごくカッコ良いのですが、今作のマックス役トム・ハーディも本当にカッコ良いんです。言葉少なに感情を物語る演技に萌え〜(笑)。時代はまた硬派男子のブームが来るんじゃないですかね!あと、もう1人の主役と言っても良い、女隊長フュリオサを演じたシャーリーズ・セロンにも惚れ惚れしたし、ある意味ストーリーを転がすキーパーソンと言える青年ニュークスを演じたニコラス・ホルトの演技も素晴らしかったです。他にもレニー・クラビッツの娘ゾーイ・クラビッツや、エルヴィス・プレスリーの孫ライリー・キーオ、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のヒロイン役でもお馴染みロージー・ハンティントン=ホワイトリー、アビー・リーなどスーパーモデルとしても活躍する面々が出ていて、女子でもすごく楽しめる要素が満載です。観終わったあとは、「なんかすごいの観た!」という満足感が得られる本作。映画を観て良い意味で疲れるという感覚をぜひ味わってください。 |
デートで観てもおもしろいと思います。初っぱなからトカゲ食べちゃったり、気持ち悪いシーンも多いのかなと思いきや、マッド加減は全開ながら目を覆うほどのエグいシーンはそれほど出てきません。ラブストーリーの要素はちょっぴり出てきますがほんのり程度で、友達以上恋人未満のカップルから、ベテランカップル、マンネリカップル、どんな状況のカップルでも安心して観られます。かなりぶっ飛んだ世界観なので、ロマンチックなムードになることはあまり期待せずに映画を観ているときは2人でどっぷりマッドになって楽しんでください。 |
R-15なので15歳未満の人は残念ながら観られません。高校生以上のティーンは映画に興味が出てきたら、ぜひこういう作品も観てみて欲しいと思います。日本映画ではなかなか実現できない超大作のスケールや、インパクト抜群なキャラクターたちのビジュアルなど、あまり何も考えずに、自然に興味を惹かれる部分に注目してまずは楽しんでみてください。ハリウッド映画のおもしろさを実感できる作品だと思います。 |
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2015.4.28 TEXT by Myson