2014年9月13日より全国公開
東宝
公式サイト
ミュージカルだということを意識せずに観始めたので、最初は違和感がありましたが、だんだん慣れてきて状況によってはミュージカルの方がキャラクターの心情を表現しやすくなっているようにも思えました。正直、最初はミュージカルにしなくても良いんじゃないかと思いましたが、富司純子など歌いそうにない大御所まで歌うので貴重だなと思ったし、ただこのストーリーを真面目に撮ったのでは小難しい時代劇と勘違いされてしまうかも知れないところをユーモラスに現代的な描写にしている点で、ミュージカルにした功績だと感じました。一点残念だと思ったのは、話題のなかにブログやインターネットが出てきて舞台は現代だということが徐々にわかりますが、時代背景と舞妓がいないという状況の関係性はかなり重要だと思うので、冒頭から明確に現代のお話だというのを伝えてくれた方がもっと身近な話題に感じられたんじゃないかなと思いました。 公式な資料に明確には書いていないのですが、『舞妓はレディ』というタイトルを聞いて、なぜ“レディ”なのかと不思議に思っていましたが、オードリー・ヘップバーン主演で映画化もされたミュージカルの『マイ・フェア・レディ』にかけてますよね?ストーリー的にも通ずるところがあるので、なるほどなと思いました。これを機に本作を観つつ、オードリー・ヘップバーンの『マイ・フェア・レディ』を観て比較してもおもしろいですね。 |
歌って踊って楽しい作品なのでデートで観ても全く問題ありませんが、ミュージカル映画は好みが分かれるので、一応相手にその旨を伝えて誘うと良いでしょう。舞妓さん、芸妓さんについてのイメージは男女でも違いそうなので、本作を観て意見交換してみても良いかも知れません。それに京都のおもしろさが詰まった作品なので、本作を観て興味を持ったら次のデートは京都に行く約束をしてみては? |
舞妓さんとはどういう職業の人なのかなど、自分で調べてみたり、大人と一緒に調べて知ってから観ると日本文化の勉強にもなって良いですよ。舞妓さんになりたいと田舎から京都にやってくる主人公は10代なのでキッズやティーンの皆さんにも共感できるストーリーです。方言も重要なテーマで京都以外の地域の言葉も出てくるので、キッズやティーンの皆さんが地理や日本文化に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。 |
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