2014年7月19日より全国公開
コムストック
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軽いノリで楽しめるスポーツ・エンターテイメントなのですが、欲をいうともう少し捻りは欲しかった気がします。スーパーで働くおばちゃんたちがプロレスラーになるという奇想天外なお話でとっかかりは良いのですが、スポ根特有の苦労はそれほど描かれておらず、わりと簡単に大きくて立派な会場でプロと対決する展開に進むのでリアリティを求めて観てしまうと違和感があります。でも完全にコメディとして割り切って観るならば、かなり王道というかわかりやすいので見方を変えれば安心して最初から最後まで良い気分で観られる作品とも言えます。 とちょっと辛口にはなりましたが、プロレスシーンに関しては、「プロレスってそうなんだ〜」と思える部分もあり、見応えがありました。どこまで女優さん自身がやっているのかなと思いながら観ましたが、映画資料によると最大限自分たちで演じているとのことです。アクションには、特殊部隊出身で、『ボーン・アイデンティティー』などでスタントを担当し、『96時間/リベンジ』ではリーアム・ニーソンの適役を演じたアラン・フィグランツと、プロレスラーのヴァンサン・アカンが協力し、安全上スタントは準備されていたものの、女優自身が演じたショットをなるべく優先的に使用したそうです。結構すごい技とかも披露しているので、ぜひご注目ください。本作は血が出るようなプロレス映画ではないので、逆に“スポ根”過ぎるのは苦手という女子にはちょうど良いのではないでしょうか。 |
ヌードなど気まずいシーンはほとんどないのでデートで観ても問題ありません。夫の浮気に関するシーンが出てくるので、最近そういうトラブルで揉めたカップルは少々気まずいかも知れませんがそれ以外はどんなカップルで観てもオーケーです。とはいえ映画の細かい設定やリアリティをとことん求める人には向いていません。でも、逆にあまり深刻に解釈しようとせずに楽しめる作品なので、休憩がてら映画を観るようなノリのときにはちょうど良いコメディです。 |
最近ではあまり地上波でプロレス放送を観なくなったので、キッズやティーンには新鮮かも知れません。さらに女子なので血だらけになって戦うなど観ていて怖いということもないので、キッズには観やすいと思います。主人公のローズと息子の物語も軸にあるので、子ども目線でも楽しめる部分があると思います。ティーンは映画に興味が湧いてきた人は、初めてのフランス映画としては観やすいので気楽に観てみると良いでしょう。 |
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2014.7.16 TEXT by Myson