2013年2月23日より全国順次公開
エスピーオー
公式サイト 予告編
ある悲しいできごとがきっかけでやりきれない孤独感を抱えていたマーサという少女が、初めはカルト集団を心の拠り所と感じていたけれど、やがてそこから抜けだし、再起を図ろうとする物語。初めは彼女に何が起こっているのだろうと好奇心をそそられ観ていましたが、途中からカルト集団の掟に従いながらも違和感と恐怖心を抱き始めたマーサの心情に同調し、こちらの緊張感も高まりました。心が弱っているときに救いの手を差し伸べられると、誰でもすがりたいもの。でも、そのカルト集団が救世主なのかどうかという議論は別として、一度その閉鎖された特異な社会に入ってしまったら、なかなか元の生活に戻るのは難しく、マインド・コントロールの怖さをひしひしと感じました。もう一度やりなおそうとするけれど以前の自分とは全く変わってしまったマーサの立場と、彼女を必死で立ち直らせようとしながらも理解を超えた彼女の行動に限界を感じている姉夫婦の気持ち、どちらもとてもリアルで切ないです。ラストがとても意味深で、いろいろな解釈ができそうですが、その辺りも含め、観終わったあとに語り甲斐のある内容です。 |
正直なところデート向きではない内容です。主人公マーサがカルト集団で体験するできごとは女子には辛いシーンもあり、好きな男子と観る内容ではありません。内容も重いので、楽しく過ごしたいデートには不向きでしょう。特に女子向け、男子向けという映画ではないですが、真剣に観るタイプの映画なので、映画好き女子同士か一人で観に行くのが良いでしょう。 |
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2013.2.8 TEXT by Myson