2014年1月4日より全国公開
ブロードメディア・スタジオ
公式サイト 予告編
本作は全米ネットワークTV局のNBCが、スペシャル娯楽シリーズ「プロデューサーズ・ショーケース」の目玉企画として製作されたTV映画です。新婚2年目だったオードリー・ヘプバーンが当時の夫のメル・ファーラーと共演しています。まさに美男美女のカップル。構成はTV映画だからか3章に分かれていて章のオープニングなど、劇場映画と異なる雰囲気が逆に新鮮です。さらに当時のTV放送はライブだったそうで、本作での二人の演技も生で放送されたため、オンエア以降は放映、劇場公開、ビデオ化もされず、オードリー・ヘプバーン没後20周年(1993年1月20日に63歳で死去)を経て、スクリーンに蘇ります。 物語は政略結婚させられたオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフが不幸な結婚にやるせなさを感じていたある日、外交官を父に持つ少女と出会い恋に落ちるといったわかりやすいラブストーリー。オードリー・ヘプバーンは当時の実年齢よりも10歳も若い17歳の美しく無垢な少女を演じています。オードリー自身がいつまでも美しかったのはもちろんですが、毛穴まで映る現代のハイビジョンとは異なり、モノクロなので俳優たちの年齢も良い感じでわかりません(笑)。そして、TV映画なのでもっとお気楽なラブストーリーかと思ったら意外な結末だったのも新鮮でした。 オードリー・ヘプバーンは今でも人気ですが、スクリーンでの彼女の姿を観るのは貴重です。ぜひこの機会に劇場で彼女の演技を観てください。 |
ロマンチックなラブストーリーなので、デートで観ても良いでしょう。モノクロなので少々抵抗を感じる人もいるかも知れませんが、今でも誰もが名前くらいは聞いたことがあるはずのオードリー・ヘプバーンが主演なので、彼女の女優ぶりを観るというだけでも“イベント”になりえます。映画を観に行くと意気込んでいくのではなく、気楽にスクリーンで往年のスターを観てみようというノリで誘ってみると良いと思います。 |
今はなかなかモノクロ映画を観る機会もないので、貴重な機会になるでしょう。モノクロなりにどんな色のドレスを着ているのかなとか、自分なりに想像を膨らませる楽しさがあります。またおじいちゃんやおばあちゃん世代が夢中になっていたオードリー・ヘプバーンという大スターをこの作品で観て、当時についてお話を聞いてみても良いでしょう。ティーンはだんだん自分の趣味を見つける頃だと思うので、映画が好きな人は『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』などオードリー・ヘプバーンの代表作の数々も観てみると映画の知識が広がりますよ。 |
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2013.12.25 TEXT by Myson