2015年4月11日より全国公開
ロングライド
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「こんなキャラクターの2人を、どうやってロマンスに持ち込むの?」という始まりながら、やはり最後は見事に括ってしまうウディ・アレンに今回も脱帽。そして演じるコリン・ファース、エマ・ストーンの手腕もさすがです。コリン・ファースが演じるのは、皮肉屋で自尊心が甚だしい天才マジシャン、スタンリー。そんな彼を観客に存分に嫌いにさせておいて、だんだん愛おしく見せてしまうなんて、これこそウディ・アレンのマジックです。一方エマ・ストーンが演じる、誰もが惚れてしまうくらい魅力的な占い師ソフィにはだんだんボロが出てきて、この2人の魅力が反比例していきます。2人とも元は偽りの姿で過ごしていて釣り合わないけれど、真の姿に近づくにつれて2人の距離も縮まっていく展開は実に見事です。マジックや占いを否定しているように見せておいて、どこかに魔法は存在すると匂わせるストーリーに、ウディ・アレンはやっぱりロマンティストだなと感じます。 |
デートでもぜひオススメの作品です。恥ずかしくなるようなラブシーンは無いけれど、程良くロマンチックなシーンがあるので、どんなカップルでも観やすいです。わかりやすい笑いが盛り込まれたラブコメで、男女ともに楽しめます。スタンリーがかなり痛い男なので、彼氏、旦那のことは好きだけど勘が鈍いところを直して欲しい、自意識過剰過ぎるところを直して欲しいと日頃思っている女子は、一緒に観て客観視してもらうように仕向けると良いでしょう。 |
キッズやティーンでも楽しく観られる作品です。ラブストーリーだけが見どころではないので、マジックや占いのシーンのタネ明かしがどうなっているかなどに注目して観るのも良いでしょう。大人と一緒に観ても気まずいシーンなどはないので、家族や友達など誰と観てもオーケーです。 |
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2015.3.23 TEXT by Myson