2011年3月4日リリース
レンタル同時(左記のジャケットはセル用です)
世界最大のSNSを創った男…とサブタイトルがついていたので、てっきり創設までの壮絶なドラマなのかと思いきや、仕事に焦点を当てるのではなく、プライベートの空虚感を描いたものでした。 あまりわかりやすい描写はしていませんが、主人公レオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)の家族との対比で、この家の子守のフィリピン人女性の家族の生活も描かれていて、「いるべき人といなければ、お金を稼いでも意味がない」ということを表現しているように思います。レオの妻エレン(ミシェル・ウィリアムズ)は救命医で仕事に追われ、娘と過ごす時間もなく、娘はどんどん子守のグロリアになついていきます。一方グロリアはフィリピンに置いてきた二人の息子が心配で仕方がないけれど、彼らに不自由ない生活を送らせるためにアメリカで働き仕送りすることを止められずにいます。レオも海外出張で家族に会えず、浮気をする気もないのに寂しさのあまり別の女性で穴埋めをしてしまいます。 派手な展開はないながらもキャラクター達のちぐはぐな生活が静かに描かれていて、考えさせられる部分があります。仕事が好きでも、たくさん稼いでいても、それが家族のためであったとしても、やっぱり大事な人とは一緒にいないと空虚感は埋められないのかもしれません。仕事ばかりでプライベートがなおざりになっている方は自分を客観視できるのではないでしょうか。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/ガエル・ガルシア・ベルナル
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2011.2.27 TEXT by Myson