事件の捜査と、ホテルでのクレーム対応という二軸で展開していくストーリーだったのがとても新鮮。ホテルマンはお客様を信じるのが仕事、潜入捜査の刑事は疑うのが仕事という相反する立場の2人が、それぞれのスタンスで問題を解決していくための知恵を使うので、いろいろな意味での頭脳戦が繰り広げられていきます。誰が犯人なのかを観ながら探すのですが、疑っては消え、疑っては消えという繰り返しの中で、それぞれの小さい出来事も伏線になっているので、ラストで謎が解けた時にはかなり爽快です。ホテルのロビーやバックヤードの一部は東宝スタジオに1ヶ月以上かけて設営されたとのことですが、ロビーの雰囲気や客室の豪華さなどを観ると”ホテル・コルテシア東京”にも魅了され、実際にあるなら行きたいなと思うはずです。2時間越えの上映時間も気にならずとても引き込まれました。老若男女楽しめるし、ホテルを利用するのが好きな人にもオススメです。 |
色恋沙汰が少し出てきますが、やましいことをしていなければ、気まずいことはないでしょう(苦笑)。基本的には推理ものなので、初デートからベテランカップルまで問わずデートで観て楽しめる内容です。ホテルでのクレームネタ、トラブルネタが多数挙げられていますが、クレーマーになりがちな相手に客観視してもらうきっかけに観てもらうという用途もあるかも知れません。 |
後半になるにつれて、事件に絡む人間関係相関図がだんだん複雑になっていくので、キッズには少々難しそうですが、小学生でもアニメで探偵ものなどを観ている人は問題なくついていけるかも知れません。対処が難しい問題に接した際、お客様に失礼がないように対応するホテルマンの知恵は、日常でも活かせる部分がありそうなので、そういう点にも注目して観てみてください。 |