ミロクローゼ

不思議な世界感でしたね〜。強烈というか、今まで観たことのないタイプの映画だったので、ある意味新鮮でした。冒頭からかなり不思議な感じで、ストーリーに入るのに時間がかかりましたが、笑えるシーンあり、戦うシーンありとこの映画1本で色々な感情を楽しめるのでおもしろかったです。
山田孝之が1人3役をこなしているのですが、それぞれのキャラクターが全く違い過ぎて、それを演じ分ける山田孝之の演技力の高さにすごいな〜と感心しました。どのキャラクターもかなり濃いのですが、特に気に入ったのが青春相談員の”熊谷ベッソン”です！恋愛の相談員なのにかなりいい加減な上、下ネタ満載なキャラクターで、そのハチャメチャさに笑えました。このキャラクターで、踊る山田孝之にもぜひ注目して欲しいです。
この作品では、石橋義正監督が脚本、美術、編集、音楽と手掛けているようなのですが、だからこそこの独特で奇抜な世界感が徹底されているように感じました。また、石橋監督はCMなどでもお馴染みの『オー！マイキー』（マネキン人形の短編ドラマ）の監督だそうで、それを知った上でこの作品を観るとよりストーリーやキャラクターたちの独特な雰囲気に納得できると思います。
不思議で変わった”愛”の物語なので、人によって色々な意見が出ると思いますが、ぜひ山田孝之の3役を観に行って欲しいです。