やっぱりマギー・スミスはすごいです。1934年12月28日生まれですから、2016年現在で既に80歳を超えてますが、まだまだ現役。脇役としてもいまだ多くの作品に出演している彼女ですが、主演でもまだまだいけますね。本作では、頑固だけどチャーミングで、でも心の奥底では何かに怯えている複雑なキャラクターを演じています。そして、本作は“ほとんど実話”というから驚き。原作者のアラン・ベネットの実体験を描いているようですが、本作の主人公がそのままアラン・ベネットで、彼もすごく魅力的なキャラクターです。だからこそ、ラストの本人登場にはちょっと感動しました。
このストーリーは、ミス・シェパードの強さというかしぶとさを描いているという単純な物語ではなく、彼女がなぜそんな生き方をしなければいけないのかという部分もすごく重要だと感じました。宗教的な要素がキーとなっていますが、こういうストーリーを観る度に、本当の意味で宗教とは何だろうと考えさせられます。
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ある事がきっかけでホームレスになり、車で生活をすることになった老婆のお話で、ほっこりするシーンもありますが、後半はしんみりする展開もあります。デートで観て気まずいシーンは出てきませんが、ロマンチックな要素はありません。おばあちゃん子だった人は、一緒に観て、思い出話をすると良いでしょう。 |
キッズやティーンの皆さんが観てわかる部分もありますが、大人になってから観るほうがより理解が深くなり、感情移入できると思います。ただ、路上にバンを停めて住むおばあちゃんと、何の関係もないのに彼女を見守る男性の交流には、人間の温かさが感じられて、心に響きます。人を助ける事の素晴らしさを少し感じてもらえたら嬉しいです。 |