2016年4月1日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト
二階堂ふみが演じる赤子の正体は金魚という設定が、もっと違和感があると思ったのですが、意外にもすんなりその世界観を受け入れられました。余計な人物が出てこないこともあり、大杉漣が演じる老作家が目にしている世界のなかだけで金魚の赤子が女性に見えるのか、現実の世界の人は金魚にしか見えないのかというのも、良い意味で曖昧で、ファンタジーとリアリティのバランスがとても良くできています。二階堂ふみが演じる赤子は、所詮金魚なんだよな〜と思いつつ、すごく色気があって、一方でまだあどけなさが残る点がさらに禁欲感を煽って、エロチックさに磨きをかけているのですが、綺麗なお尻が何度も、結構長めに映るので、女でも見入ってしまいます(笑)。あれは、二階堂ふみの本物のお尻なんでしょうか、それともお尻モデル(部位専門のモデル)の尻なんでしょうか?な〜んて映画と全く関係のない、どうでも良い想像も膨らみましたが、それもまた楽し(笑)。でも、女子目線だとそういう美的な視点で観るのもアリだと思います。 |
恋愛モノと単純に括れないストーリーなのですが、同世代同士の若いカップルが一緒にこのストーリーを観たときに、何となく男子は居心地が悪いのではと思います。おじさんばっかりモテますからね〜(笑)。そして、二階堂ふみが演じる赤子のエロさと甘さに、隣りにいる彼氏や旦那がトロットロになっていたら、それはそれで女子は居心地が悪いかも知れません。本作は同性の友達と観に行くか、一人でじっくり観るのが良いでしょう。 |
キッズには大人過ぎる内容なので、もうちょっと大きくなってから観るほうが、情緒に浸れると思います。中学生や高校生で、特に男子は、綺麗な女性のお尻がクローズアップされるシーンにテンションが上がるのだろうと推測できますが、ティーンならではの鑑賞法としては、そういう楽しみ方もアリでしょう(笑)。でも、金魚の赤子が人間の恋愛を知り、大人になっていく過程は、皆さんがこれから辿っていく過程と似ていると思うので、ぜひ赤子の成長ぶりにも注目して観てください。 |
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2016.3.29 TEXT by Myson