2017年3月10日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
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ルーツ、生まれ持った使命にまつわるストーリーで、観ているこちらも自分自身について探求する旅に出るような気分になれました。人には自分でもまだ気付いていない可能性や使命があり、それなりに幸せに暮らしていても、なんとなく物足りなかったりするのは、こういうことなんじゃないかなと思いました。どんなに反対されてもやりたいこと、ワクワクが止まらないこと…、そんなことを見つけられたらやってみるべきですね。いつか、いつか、と思っていてもダメで、やりたいと思った時の衝動に身を任せて旅に出るのも重要。私自身もそんな勢いで東京に出てきた事を思い出し、初心に返り、いろいろな感情がこみ上げてきました。自分の気持ちに負けそうになったとき、心の中には応援してくれる人の顔が浮かぶものですが、そういった誰にでも経験のある心の葛藤が本作にはストレートに描かれていて、自分の感情と向き合う機会になったと思います。今の自分はどうやってできあがってきたのかというルーツについても振り返るきっかけになり、自分はどうしたくて、どうすべきなのか、勇気をもらえました。 キャラクター設定も上手で、モアナが共感しやすい人物なのはもちろん、彼女の回りにいるサブキャラもすごく愛らしくて癒されます。途中で登場するココナッツの海賊カカモラもちょっと“マッドマックス”のオマージュかなと思える部分もあり、とても楽しくて可愛かったです。人間達の肌のもちもち感も伝わってくるようで、映像技術の高さも感じました。印象的な歌で綴る点もディズニーの十八番ですが、今作の主題歌も1度聞いたら記憶に残るメロディと歌詞でさすがだなと思います。子どもも大人もワクワクさせてくれる作品ですよ。 |
1人の少女が人々を救うために冒険に出るストーリーで、男女共に楽しめる内容です。ラブストーリーの要素がない分、ロマンチックなムードになることは期待できませんが、逆に初デートでも気兼ねなく観られます。親の反対や心配を押し切って、何かに挑戦している人は、勇気づけられると同時に、家族の思いなども改めて実感できると思うので、鑑賞後は夢や家族について語りあうきっかけにもできそうです。 |
ただのわがままからではなくて、どうしても挑戦してみたいことがあったら、諦めないでください。子どもが勝手にできないことなら、何度でも大人に相談してみましょう。反対されるのが怖くても、自分で決めたこと、自分がどうしてもやりたいことなら、話す勇気は出てくるはずです。本作のモアナもずっと抱えていた思いを胸に冒険に出かけます。逃げ出したくなることも出てくるかも知れませんが、それが運命だったらどうにか乗り越えられるはず。本作はそんな勇気と希望をくれるので、キッズやティーンの皆さんにぜひ観て欲しいと思います。 |
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2017.3.6 TEXT by Myson