2012年2月18日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト 予告編
大好きな父を9.11事件で亡くした少年オスカーが、少しずつ成長するストーリーは、周りの大人たちにも大きく影響していきますが、その物語が絡み合っていく展開が予想外でとてもおもしろかったです。また、登場人物たちが偽善ではなく、リアルな人間の反応というか、映画とは言え、うまくいくことばかりではなく、苦さも描いている点で共感を持ちました。 オスカーが抱えていた本当の苦悩が吐露されたとき、私も父を亡くしたとき、そばにいられずに最後の言葉もかけられなかったので、自分の中にもあったいろいろな思いが巡って泣いてしまいました。大好きな人にもうこの世では会えなくなるというどうしようもない現実を受け入れ、その悲しみから立ち直るには、自分でどうにかするしかないんですよね。でも、残された者どうしで助け合うこともできるというのが救いであり希望で、ラストの母と子の会話がまた素晴らしかったです。心が弱ってしまってすれ違いがあっても、やっぱり家族は強い絆で結ばれていて、父と子の絆もすごく強固だし、母と子の愛も強いという家族愛に溢れたストーリーは感動せずにはいられません。 そして、このタイトルの意味、何なのかずっと考えながら観たのですが、いろいろな解釈ができそうです。私はあの事件の日にあった電話、そして思い出=「ものすごくうるさくて」=頭から離れないという意で、「ありえないほど近い」は家族の心の距離を表しているのかなと思いました。 ぜひ、大切な人と一緒に観て欲しいし、大切な人を元気づけたいとき、心が離れてしまった大切な人ともう一度心を繋げたいときにも、観て欲しい映画です。 |
大事な人がいる人なら、どんな人でも共感できる内容なので、デートで観るのもオススメです。悲しい部分もありますが、少年の成長と傷ついた人々の再生のストーリーなので、勇気づけられると思いますし、隣で観ている人をもっと大切に思う気持ちになるでしょう。マンネリ化してきて相手がいることが当たり前になって大切さを実感できてないなと思っているカップルにもオススメです。 |
<リクエスト1>かなやさん:友達以上、恋人未満の相手がいる Q:感動する映画だと思いますが、デートでは重い内容ですか? |
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©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC
2011.12.29 TEXT by Myson