2013年8月3日より全国公開
コムストック・グループ
公式サイト 予告編
リリー・コールの雰囲気が本当に不気味。悲しいお人形みたいな顔で、この映画の雰囲気とキャラクターにピッタリでした。サラ・ガドンもとても美しく独特のクールで幸薄いムードを漂わせていて良かったです。タイトルから、蛾がいっぱい出てくるだろうことはわかると思いますが、ホラーほど怖くはなく、キャストの美しさと、ゴシック・ヴァンパイア・ミステリーらしい美しい描写が楽しめます。 女子高生独特の女子同士の友だち三角関係を軸に物語が展開していきますが、こういうことって女子なら誰しも経験したことがあるか、同じクラスで見かけたことがあるのではないでしょうか?キャラクターは極端ですが、ストーリー展開としては女子ならば共感しやすい内容です。同性愛とまでいかないにしても女子同士の友情ってエスカレートしていくと、男女関係よりも嫉妬が激しくなることもありますよね。その狂気と実際の問題が交錯して、やるせない気持ちにさせられます。 |
制服を着たカワイイ女子がいっぱい出てくるし、女子校が舞台なので女子には馴染みやすい設定ですが、ヴァンパイア・ミステリーというだけあって、やはりややエロさもあり、男子にもウケそうな一作です。でも気まずくなるほど激しいエロ描写はないのでご安心を。怖いのは嫌いという人でも、そこまで怖くないので大丈夫でしょう。ただ、観終わった後に会話が盛り上がるというタイプの映画ではないように思います。2人の好みだったら観に行くと良いという感じです。 |
キッズにはちょっと怖いかも知れません。高学年以上ならちょっと頑張れば観られる怖さです。ティーンはまさに主人公たちと同じ世代なので、ヴァンパイアのお話とはいえ、自分たちの日常と少しリンクするようなところがあるでしょう。子どもが学校の友だち関係で悩んでいるようなら、親子で一緒に観てそれとなく学校での友だちの話をするきっかけにすると良いかも知れません。 |
©MD (Quebec) Productions Inc./Samson Films Limited, 2011
2013.8.12 TEXT by Myson