2017年4月29日より全国公開/PG-12
ワーナー・ブラザース映画
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それなりに激しい描写だろうとは予測していましたが、予想以上に手を切り落とすシーン、刀が身体を貫くシーンが何度も出てくるので(ストーリー上、不可欠な演出ではあるのですが)、正直なところ得意不得意は分かれそうな気がします。木村拓哉ファンの女性も多く観ると思いますが、ちょっと頑張って観なければいけないくらい痛々しい描写が多くあることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。でも同時に、アクションにとてもこだわりを感じ、観応えは充分。ほとんどのシーンをスタントなしで自身でやったという木村拓哉の身体能力の高さもわかります。各戦闘シーンが長過ぎる気もしましたが、アクションが1番の見せ場なので、侍アクションファンや、男性ファンからすると、くどいくらいがちょうど良いのかも知れませんね。 豪華キャストで華々しい点も本作の魅力ですが、悪役を演じた福士蒼太、市原隼人、出てくるだけですごい存在感の市川海老蔵のキャラクターが特に印象的。そして、ヒロイン役の杉咲花の演技が、キャラクターに好感を持たせ、ストーリーに没入しやすくさせています。生と死を背負う意味を問うテーマがありつつ、とにかくアクション、アクション、アクションというストーリーなので、ハードなアクションの邦画が観たい人にオススメです。 |
気まずくなるような恋愛的な展開はあまり出てきませんが、人をバッサバッサと斬っていく残酷なシーンがふんだんにあり、デートには向いていません。イケメン、美女が多数出てくることもあり、お目当ての俳優が一緒の同性の友達と観に行くほうが気兼ねなく楽しめると思います。 |
R指定はないようですが、残酷で過激なシーンが多いので、キッズにはオススメできません。中学生以上の男子なら、こういった“チャンバラ”映画に憧れを抱くかも知れませんね。お母さん視点だと、こういう映画を我が子と一緒に観ると複雑な気がするかも知れませんが、父と息子で一緒に観たり、お友達同士で観るなら良いのではないでしょうか。PG-12なので、15歳未満の人は観られませんが、観られる年齢になったらぜひ観て欲しい秀作です。いじめに苦しみ、自分が同性愛かも知れないと戸惑い、父はおらず、母親にも頼れず、食べるものもままならない毎日を過ごす主人公の姿を、3つの時期に分けて描いている本作は、それぞれの成長期特有の心情をリアルに描写していて、ティーンの皆さんも共感しやすいストーリーになっています。親友と観に行くのも良いし、1人でじっくり観るのも良いと思います。 |
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©沙村広明/講談社 ©2017映画「無限の住人」製作委員会
2017.3.27 TEXT by Myson