2013年12月21日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト 予告編
ツイート
物語は幼い頃に母親に捨てられた兄妹のもとへ母親が突然戻って来るというところから始まります。観る前は兄妹が母との新しい生活を立て直していく物語だと思っていましたが、このお話では妹の麦子の母親に対する気持ちの変化に焦点が絞られ描かれています。兄妹で「母親に捨てられた」という思いは同じでも、妹はあまりに幼かったのでそもそも母親といた記憶がなく他人としか思えないのが切ないなと思いました。 映画では妹の麦子を堀北真希が演じ、その兄を松田龍平が演じています。堀北真希は普段アニメを観て騒ぐようなイメージがないので、今回のアニメ好きキャラは意外でしたが、映画のなかでは「こういう子いるな〜」という感じがちゃんとしていたのでおもしろかったです。松田龍平は今回のような何事にもいい加減な男の演じ方がすごく上手くてハマっていました。 この映画を観て母親を大事にしようと思うきっかけになることはもちろん、ほかの家族や周りの人の温かさを感じる作品です。ぜひじっくり観てこの映画を楽しんでください。 |
恋愛の要素はありませんが、逆にこういうタイプの作品の方がデートだと気兼ねなく楽しむことができるでしょう。ただし相手が兄妹や母親との間に何かトラブルを抱えている場合だと少々デリケートな部分に触れてしまう可能性もあり得ます。映画としては麦子の成長と母親に対する思いの変化が描かれているので、純粋に2人で楽しんで観て温かい気持ちになってもらえたら良いなと思います。 |
麦子が途中お母さんに辛くあたってしまうシーンがあり、麦子と母親の複雑な心境を理解するのはキッズにとっては難しいかも知れません。ティーンは兄妹と母親との関係性に注目して観てください。兄と妹でそれぞれ母に対する思いや捉え方の微妙な違いに注目するとなぜ麦子に絞って描かれているのかがわかると思います。また麦子を通し、自分たちの家族や周りの人たちについて改めて考えてみましょう。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/松田龍平
©『麦子さんと』製作委員会
2013.11.27 TEXT by Shamy