2013年6月1日より全国公開
東宝
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愛する人を昏睡状態から救うために、脳内でコンタクトするという設定なので、観ているこちらも混乱させられそうになりますが、結構細かいところを注意してみていると、謎が早い段階で解ける人もいると思います。「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品の映画化なので、もっと込み入った内容かと思ったのですが、私はかなり早い段階で真相に気付いてしまい、やや確認作業的に観てしまいました。そういう意味ではミステリー的な視点では少し期待しすぎて物足りなさを感じましたが、首長竜がどうストーリーと絡んでくるのかはあまり想像がついていなかったので、クライマックスは楽しめました。 キービジュアルがSFっぽいなと思ったので、黒沢清監督がSF映画を撮るなんてどんなんだろうと思っていたら、やっぱり黒沢清監督が得意とする不気味なタッチの映像が特徴的な映画で納得でした。個人的には黒沢清監督作として楽しむという視点でいうと、今までの作品にも通じるところがありならが、新しいタイプの作品でもあり、おもしろかったです。 |
愛する人を救うというロマンチックなストーリーなので、デートで観るのも良いのではないでしょうか。ただし、主人公がホラーっぽいマンガを描いているという設定上、ちょっとだけ怖いシーンもあります。本当にそういうちょっとした怖いのも嫌いな方は考えてから誘いましょう。 あと、物語の性格上、展開が進むに連れて、少し混乱してくる可能性があるので、頭を使う映画を好まない人にとっては疲れるかも知れません。混乱してもすぐに展開に追いつくことは可能ですが、好みは分かれそうなタイプの映画なので、敢えてこれをデートで観るべきかは考えた方が良いでしょう。 |
頭の中の仮想現実と、リアルな世界とでの混乱は出てきますが、ストーリーやキャラクターたちの心情については子どもでも理解できる内容だと思います。ただし少し怖いシーンや不気味なキャラクターが出てくるので、恐がりなキッズはやめておいた方が良いでしょう。 あと首長竜というタイトルから恐竜が大暴れのアドベンチャー映画と勘違いする方が稀にいるかも知れませんが、そこばかりを期待しない方が良いでしょう。ミステリー本が好きなキッズやティーンにはオススメです。 |
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© 2013「リアル〜完全なる首長竜の日〜」製作委員会
2013.5.31 TEXT by Myson