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2017年4月7日より全国公開
ギャガ
公式サイト
 5歳のときにインドで迷子になり、養子としてオーストラリアの夫婦に引き取られた青年サルーが、Google Earthに出会い、インドにいる家族を長年捜し続けて、迷子になってから25年後に実の家族と再会したという驚きの実話を映画化。幼少期のサルーが可愛すぎて、一瞬にして彼の虜になりましたが、サルーを演じたサニー・パワールは何千人ものなかから選ばれた逸材。彼は恵まれない子どものための学校に通っていたところを、製作スタッフに見出されて、本作に初出演。でも初演技とは思えないほど素晴らしい演技を見せています。本作は一見、ある種のサクセス・ストーリーのようなイメージがありますが、サルーの幼少期のストーリーには、インドが抱える問題がいくつも描かれているし、デヴ・パテルが演じる青年期のドラマにも、社会的な問題が描かれています。何の罪もなく、ただ迷子になっただけのサルーがここまで重いものを背負ってきたと思い知らされるストーリーがあってこそ、25年ぶりの再会が意味深いものになり、いろいろな意味で人々に感動をもたらすのだなと感じました。何より家族を大切に思う気持ちの深さは、見習わなければと思いました。サルーや、彼の家族から愛をいっぱいもらえる作品です。 |
 ロマンチックなムードにさせてくれるような内容ではありませんが、家族の大切さを実感させられるストーリーは、一緒に観て共有して損はないと思います。主人公サルーと恋人のやりとりも出てきますが、自分達ならどうするだろうと想像してみれば、お互いの価値観もわかると思います。また、家族と疎遠になっているけれど会いたいという気持ちがある人は、本作の鑑賞を機に、好きな人に本心を打ち明けて、相談してみてはどうでしょうか。 |
 実の家族も、育ててくれた家族も両方大切にする主人公のサルーの姿には、学ぶべきところがたくさんあります。いつも一緒にいる家族の存在がいかに有り難いかということも、もし家族と離れていても絆はあるということも実感できるストーリーです。楽しいだけの映画ではありませんが、ぜひ観ていろいろと考えて欲しい作品です。 |
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© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017.3.21 TEXT by Myson
