2015年5月30日より全国順次公開
トランスフォーマー
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個人的に大好きなライアン・ゴズリングが初監督ということで、これは観るしかないと観てみたわけですが、彼がこれまで好んで出演してきたであろうジャンル(特にマイナーな作品)に精通する部分があり、やっぱりこういう世界観が好きなんだなと思いました。うだつの上がらない毎日を過ごしている面々が、我慢の限界まできてようやく走り出すというテーマそのものは前向きなのですが、抽象的でアーティスティックな世界観や、ダークでダーティな描写がライアン・ゴズリング・スタイルなんだろうと思います。好き嫌いが分かれそうですが、哲学的に感じられるストーリーで私は好きですね〜。 ライアン・ゴズリング自身は本作で監督、脚本、製作と裏方に徹していてスクリーンには出てこないのが残念ですが、実生活で恋人のエヴァ・メンデスが出演していたり、海外人気ドラマ『マッドメン』のクリスティナ・ヘンドリックスほか、シアーシャ・ローナン、ベン・メンデルソーンなど演技派がずらり出演しているのは嬉しいです。特に、海ドラ作品『ドクター・フー ニュー・ジェネレーション』主演でお馴染みの英国俳優マット・スミスが強烈な悪役を演じているのが印象深かったですが、彼の今後の映画での活躍にも期待が膨らみます。それにしても初監督作品にしてこれだけの豪華メンバーを揃えられるのはやっぱりライアン・ゴズリングの人望でしょうかね。とにかく彼の映画観が伝わってくる作品です。 |
結構不気味な世界観が描かれていて、ゾッとするシーンも多々あるので、苦手な人はいると思います。怖いシーンが大丈夫な女子から誘うならオーケーですが、あまりまだお互いを知らない同士だと、観終わったあとに「何でこの子はこういう内容の映画に誘ったんだろう」と思われるかも知れません。映画好きというキャラが相手に伝わっているならば許容範囲だと思いますが、普段ブリッ子ぶりぶりのキャラで通している女子は、誘うときにキャラのイメージが壊れないように注意してください(笑)。 |
ビジュアル的にビックリするシーンが多々出てくるので(後でその真相はわかるのですが)、キッズには怖いと思います。中学生以上なら真相がわかれば気分をコントロールできると思うので観てみるのもアリでしょう。少年、少女も登場するので、彼らの視点で観てみると感情移入しやすいと思いますが、抽象的な描写も多々あるので、登場人物の心理描写に注目しながら、どんなテーマが描かれているのかじっくり観て欲しいと思います。 |
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2015.5.19 TEXT by Myson