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レッド・ドーン

2013年10月5日より全国公開
クロックワークス
公式サイト　予告編　

主演は『マイティ・ソー』『スノーホワイト』のクリス・ヘムズワースで、海兵隊員役というたくましい役柄を演じています。物語の開始10分で街中が北朝鮮に襲撃され、あっさりとアメリカ全土が占拠されてしまいます。スケールの大きい話な上に、クリス・ヘムズワースが演じるジェド以外は、全く戦い方を知らない20代前後の若者しか残らずあまりにも頼りなかったのでかなり心配でした。ですが展開のテンポが良く、ジェドの指導の下あっという間にみんな強くたくましくなっていったのでちょっと「あり得ないでしょ～」とツッコミを入れつつもその潔さがおもしろかったです（笑）。
銃撃戦や爆破のシーンなどもあり迫力がありますが、人間ドラマとしても楽しめるところが結構ありました。かっこ良くてたくましいリーダーのジェドですが、弟にはかなり手を焼き説教する場面もあります。こういう緊迫した状況でもやはり兄弟は兄弟なのでそう簡単に言うことを聞くわけがなく、それにお手上げ状態の兄の姿に「人間やっぱり完璧じゃないんだな」と思えて微笑ましかったです。逆に弟の目線でも楽しめるので兄弟の動向にはぜひ注目して観て欲しいです。それ以外にも家族を失ってしまった青年たちの複雑な心境がいろいろな箇所で強みになったり弱みになったりするので自分が何を信じるべきなのかを問われる場面がたくさん登場しています。頑張る青年たちがどういう風にして北朝鮮に立ち向かっていくのか見届けてください。

デートで観ても大丈夫です。恋愛要素も若干ありますが、それよりも戦闘シーンや人間ドラマの要素の方が多い作品です。究極の状態だからこそ兄弟愛や仲間との友情などが浮き彫りにされていく人間模様は特におもしろいので2人で楽しんで観て欲しいです。主に青年たちが主に戦う作品なのでそれほど血なまぐさいシーンはないので、女子でも十分に楽しめると思いますよ。

映画『レッド・ドーン』クリス・ヘムズワース／トム・エッカート／マット・エッカート

青年とはいえまだ幼い雰囲気の残るティーンが銃を持って戦うシーンが多いので、小学生以下のキッズが観るには大人の方の補足説明が必要です。中学生以上は銃が危ないものというきちんとした認識を持っていればぜひ観て欲しいです。同世代もしくは少し年上の青年たちが仲間たちと協力し国家的な戦いに挑んでいくたくましい様子を観ることができます。青年たちの子どもから大人へと成長していく姿にぜひ共感して観てください。

2013.9.4　TEXT by Shamy