2014年3月8日より全国公開/R-15
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ヴィン・ディーゼルって、『ワイルド・スピード』シリーズのキャラクターでもモテモテな設定でしたが、本作でもブイブイ言わしていたのが個人的にはツボでした。しかも、冒頭では裸の美女多数に囲まれながらも若干退屈そうにしている様子が「こんにゃろー」って思っちゃいましたね(笑)。とにかく本作でもワルで無敵、でも道理は果たすという男らしさもあって、「どんだけカッコイイんだよ!」と、映画だからこそ叶う都合の良い設定と展開をニヤニヤしながら観てました。そんなわけで本作はヴィン・ディーゼルが演じるリディックのキャラクターのおもしろさが肝になっているわけですが、世界観は独特なビジュアルでキモい生物も出てくるし、リディックと敵との戦いにおいても激しい殺し方をするシーンもあるので、女子は好き嫌いが分かれるでしょう。私はこのシリーズが好きなので『ピッチブラック』、前作の『リディック』とシリーズを通して観ています。 今作では、前作でトップの座についた星から追放されたリディックが野生的な生活に戻りサバイバルしつつ、相変わらず彼の首を狙う賞金稼ぎや未知の生物の襲撃に耐えるというストーリーです。今回舞台となっている星の生物はかなりキモいですが、迫力と見応えがあり、この星でいう犬も登場しますが、見た目は全然可愛くないのにリディックの犬だけはだんだんかわいく見えてくるのが不思議でした。ぶっちゃけ真剣にストーリーを追って観なくても大丈夫だし、ノリで楽しむタイプの映画です。「ウギャー」「ドヒャー」とか思いながら盛り上がれますので、ぜひトライしてみてください。 |
冒頭では裸の美女のハーレム、そして途中でゴツいけど美人に見えなくもない姉ちゃんのシャワーシーンはあるものの、エッチなシーンはなく、気まずくなることはないでしょう。シリーズものですが、前作を観ていなくても全く問題はなく、ストーリーが単純なので誰でも楽しめます。ただ、戦闘や殺しのシーンではかなり痛そうな場面もあるので、そういうのが本当に苦手という人は誘わない方が良いでしょう。割り切って観られる人にとっては逆にウソっぽいほど激しいのが笑えたりするんですけどね。あとリディックの自信満々ぶり、俺様的な態度は、押しの弱い男子にはある意味良いお手本になるかも知れません。今よりもう少し男子にリードして欲しいと願う女子の皆さんは彼と観て「たまにはこんな風に押しが強いのもキュンとくるわー」という遠回しなアピールに使っても良いのではないでしょうか?でも、それで勘違いして、その後豹変しそうな彼の場合は要注意です。 |
R-15なのでキッズと中学生は残念ながら観られません。高校生以上のティーンは純粋にSF映画として楽しむのも良し、リディックのサバイバル術を観て、少し参考にしてみると良いでしょう(あり得ない世界でのサバイバルなので、リアルにそのまま活かすチャンスは出てこないとは思いますが)。特に猛毒への免疫をつける術は「なるほど」という感じです。リディックはヒーローではなくワルですが、とは言え義理は果たすので、共感できる部分もあるキャラクターです。彼の魅力は何なのかよく観察してみると、人間ウォッチングの良い練習になりますよ。 |
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2014.2.24 TEXT by Myson