2016年12月16日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
壮大なストーリーで、登場人物も多い“スター・ウォーズ”シリーズは、今から観始めるのに躊躇する方もいるかも知れませんが、この作品はこれまでの物語や登場人物を知らなくても、すんなり入っていける内容です。シリーズが劇場公開された順番では一番最初のエピソード4の前に起きた話ということで、逆に本作から観て、4,5,6,1,2,3と観ていくのも良いのではないでしょうか。 主人公はジンですが、彼女の物語を深く掘り下げていくというよりは、帝国軍にさらわれた彼女の父が開発した究極の兵器“デス・スター”を破壊するため、ジンがチームを結成し、希望を捨てず帝国軍に立ち向かう勇姿がフォーカスされています。物語はとてもシンプルでわかりやすく、チームプレイで戦うシーンはどんな人の心にも響く感動を与えてくれます。本シリーズは、善と悪が大きなテーマになっていて、集団での善と悪だけでなく、どんな人間のなかにもある善と悪の葛藤を描いていますが、今回もそのテーマはしっかりと受け継がれていて、絶望的な状況に陥った反乱軍の兵士達が、ジン・アーソの勇敢な行動に賛同するシーンはそれをよく表しています。他にも、我が身よりも宇宙の平和のために戦う人々のシーンが感動的で、何度かウルウルしてしまいました。アクションはドニー・イェンが演じるチアルート・イムウェのシーンが最高にカッコ良いですが、ドラマ的にも彼とベイズ・マルバスの堅い友情にとても共感。また、ベン・メンデルソーンが演じた悪役オーソン・クレニックも味がありました。他にもマッツ・ミケルセン、フォレスト・ウィテカーなど演技派が勢揃いしているのも嬉しいポイントです。映像のテイストもエピソード4に繋げていく工夫が見られ、ラストシーンも違和感がありませんでした。本シリーズを観ていてもいろいろと見どころがありますが、今まで観ず嫌いになっていた方もぜひ観てください。 |
“スター・ウォーズ”シリーズを好きな人、観たことがない人、一緒に観に行ってもそれぞれに楽しめる内容なので、デートで観るのもアリだと思います。2人ともシリーズが好きだったら、それはそれで話が盛り上がるだろうし、片方があまりこのシリーズについて知らなくても一方が解説してあげるのも良いでしょう。逆にシリーズを初めて観た人の感想も新鮮だったり、鑑賞後の会話のネタは自然に出てくるでしょう。シリーズのメインキャラクターとして、ダース・ベイダーだけ知っていれば問題ナシ!安心して観に行ってください。 |
キッズもこういう世界観は好きなのではないでしょうか?宇宙空間での戦闘シーンもカッコ良いし、ドニー・イェンが演じるチアルート・イムウェの格闘シーンも真似したくなるカッコ良さです。主人公は女の子なので、男女共に憧れる要素がありますよ。それに、“スター・ウォーズ”シリーズはテーマがしっかりしているからこそこれだけのファンがいるので、ぜひキッズやティーンの皆さんにも、本作を含めシリーズ全作観て欲しいと思います。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/ベン・メンデルソーン
■TJE Selection イイ男セレクション/ドニー・イェン
■TJE Selection イイ男セレクション/マッツ・ミケルセン
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2016.12.21 TEXT by Myson