2010年11月20日より全国公開
角川映画
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外国人への偏見が強い時代に来日し、一人で息子と娘を育てた一人の強い女性の物語。この母にしてあの天才イサム・ノグチが誕生したのだなと思える生き様に共感します。 まだ子供のイサムに自宅の設計をさせたり、一人で渡米させたり、息子の才能や可能性を信じていないとできないだろうという行動が印象的でした。その選択が原因で息子が危機的な状況に陥ってしまいますが、そういう経験を乗り越えるだけの人間に育てたのもこの母だからこそなのかも知れません。とにかく先入観や固定観念に縛られない彼女の考え方に感動します。ぶっちゃけイサム・ノグチの作品などに詳しくはないですが、一人の女性の物語として、どんな女性にも共感でき、刺激を受ける映画だと思います。あと、時代背景も大きく影響していますが、女であるがゆえの辛さが描かれているのも見どころです。 |
デートで観るよりは一人か女性同士で観るのをおすすめします。生きる時代は違えど、女性として生きることとはこういうことだという要素が満載の映画なので、女性としては鑑賞後にいろんな思いが頭を駆け巡ります。ですので鑑賞後は一人静かに過ごしたくなる、女性同士で静かに語り合いたい気分になります。男性としては「母の物語」として違った思いで楽しめるとも思えますが、どちらにしても鑑賞後はちょっと静かに映画の余韻に浸りたい気分になると思うので、そういう空気感を共有できるカップルなら一緒に観ても良いと思います。 |
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2010.11.13 TEXT by Myson