2010年11月6日より全国順次公開
ギャガ
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登場人物はライアン・レイノルズが演じる主役のポールだけで、ほかの人物は声のみか、ほんの少し映るだけでかなり完成された密室劇と言えます。同時にそれが展開を見せる上ではハードルとなり若干疲れはしますが、こういう設定にしている割にはうまくできていると思います。ずっと主役が「あ〜、う〜」と言っているのがちょっと苦痛ではありますが、逆にそれも含めて観客に体感させていると言うならば成功なのかも知れません。 この映画はスペインの監督が撮っていて、製作もスペインなのに一切スペイン要素は出てこず、主役はアメリカ人で舞台はイラクなのが意外です。一般市民が危険に犯されても自分の身を守ろうとする企業の者や、機械的にしか動かない政府の者たちの対応など、アメリカ社会に対する嫌みとも取れる演出をしているあたりは、アメリカ社会のラテン系の声を代弁しているのか?など考えてみましたが、考えすぎでしょうか(笑)?まあ、それは置いといてラストは意外な終わり方をします。ある意味新しい。派手さはありませんし、『ソウ』『CUBE』ほどお金がかかっていないだろう作りですが、その分、工夫が見える一作ですので、一見しても良い作品だと思います。 |
映画の内容的に密室劇でコア・ファン向けな作品だと思います。なので「映画はたまに観に行きます」程度のカップルはちょっと退屈かも知れません。映画を見尽くしているカップル、『ソウ』『CUBE』系が好きなカップルにはおすすめです。ただ、心理的な展開がメインで視覚的にはあまり変化はありません。ほんとに映画が好きでいろいろと観てみたいという人なら、新鮮な要素もある作品なので一見の価値ありです。 |
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2010.10.31 TEXT by Myson