2016年2月13日より全国公開/R-15+
日活
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中学生の少年達が“光クラブ”という秘密基地を作っているという設定はとてもクリーンなイメージでしたが、冒頭でいきなり激しい拷問シーンから始まり、かなり衝撃でした。観終わってから本作の監督が『先生を流産させる会』『パズル』の内藤瑛亮ということを知り、描写の激しさには納得でした(苦笑)。ストーリーは、美を重んじる少年達が大人を醜い生き物として考えていて、大人のいない世界を目指すために、最強兵器のロボットを作るというお話なのですが、純粋な少年達が絶対的なリーダーの言いなりになっている姿は、観ていてとても切なく、大人としても考えさせられました。 “光クラブ”のメンバーを演じたのは野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗などの若手俳優で、どのキャラも強烈でしたがやはり古川雄輝の演じた悪役のゼラが特に印象に残っています。古川雄輝は、『まほろ駅前狂騒曲』『脳内ポイズンベリー』などにも出演していて、今までは好青年役が多かったのですが、今回は初の悪役ということで、とことん悪に徹し見事に演じきっていました。ほかにも“光クラブ”のメンバーを演じたキャストは皆個性豊かで、今後活躍しそうな若手俳優ばかりだったので、それぞれのキャラクターに注目しながら観てください。 本作は殺人シーンなどの激しい描写が多い作品ですが、中条あやみが演じた少女とロボットとのやり取りにはとてもほっこりでき、ロボットに心はあるのか?という問いかけがあるところもおもしろかったです。ぜひいろいろな角度から本作をご覧ください。 |
もともとバイオレンス系の作品が好きなカップルなら、観ても大丈夫だと思いますが、相手を誘うときは事前に拷問シーンや殺人シーンがあることを知らせておくことをオススメします。こういったタイプの作品は、好みがわかれるので、事前に内容を話したときに相手がNGそうであれば、サッと切り替えて友達と観るか1人で観るようにしましょう。できれば趣味の同じ人同士の方がきっと気兼ねなく観られると思います。 |
R-15なので15歳未満の人は観られません。“光クラブ”のメンバーと同世代のティーンは、自分がもしメンバーの一員だったらどうするのか置き換えながら観てください。“光クラブ”のような過激なグループは身近にはいないと思いますが、もし同じグループ内で間違ったことをする人が出てきてしまった場合に、皆さんならどう対処しますか?そういったときの判断力は大人になってからも必要なことなので、これを機に自分の人付き合いについてぜひ考えてみてください。 |
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■プレミア上映イベント舞台挨拶、野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音、内藤瑛亮監督
■TJE Selection イイ男セレクション/野村周平
■TJE Selection イイ男セレクション/古川雄輝
©2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会
2016.2.8 TEXT by Shamy