2011年12月17日より全国公開
日活
公式サイト 予告編
ボディガードがスターを守っているうちに恋に落ちる…どっかで聞いたことあるストーリーかなと思いきや、全然そんなストーリーではなかったのでほっとしました(笑)。ラブストーリーは若干あるものの、これはコリン・ファレルが演じるミッチェルという男の物語と言った方が良いですね。刑務所から出所後、真っ当な道を歩もうとしているのに、闇の世界との縁が断ち切れない男のもがき。彼の選択次第で、生きる世界が大きく変わってしまうというポイントが軸になっています。けんかっ早いけれど、優しくて根は真面目で彼は、出所後はまともに暮らそうと必死ですが、皮肉にも彼を気に入った闇の世界のボスから熱くスカウトされてしまいます。ミッチェルは、自分は何に対してもとことんやる性格なので、闇の世界に入ったらもう(自分でも)止められないとわかっています。だからこそ、必死でスカウトは断ろうとするし、そうなる気も最後までなかったと思うのですが、どこかから歯車が狂ってきてしまいます。なんとも切ない展開なのですが、結末でミッチェルが選んだ道の行く先にはやっぱりそういう結末が待っているんだなと知らしめるようなシーンが出てきます。それは彼が予想していたことだろうし、予想していなかったことでもある。そういう矛盾こそがリアルでおもしろかったです。 |
闇の社会を中心に描かれる映画なので、殺しのシーンや、痛々しい暴力シーンは出てきます。そのあたりが気にならないのであれば、ロマンチックなムードもある映画なので、デートで観るのも良いと思います。派手なアクションというよりは、ドラマ性が強い作品なので、展開としてはジワジワといった感じです。なので、どちらかというと「今日は映画を観よう」と思っているデートで観た方が良いと思います。ウキウキしたデートの締めという感じではないので、観るタイミングやその日の気分で選んでみてください。 |
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2011.12.3 TEXT by Myson