2016年7月30日より全国順次公開
ツイン
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本作は、旅行エッセー等で欧米で人気のベストセラー作家ビル・ブライソンの実話をまとめた著書「A Walk in the Woods」を映画化したもの。今年(2016年)で80歳になるロバート・レッドフォードが、2002年に原作と出会ってから13年経ってようやくアメリカでの公開が実現したそうで、彼自身が製作を務めています。ロバート・レッドフォードが演じたビルは、ふと3500qという途方もない距離を歩く無謀な旅に出かけようと思いつくのですが、それを聞きつけた破天荒な旧友カッツが同行することになり、2人のおじいちゃんの旅が始まります。ニック・ノルティが演じたカッツは、見るからに足を引っ張りそうなキャラクターで、最初から「絶対無理やん!」と思わせられるのですが、やはり1人で旅するより、2人。お互いのせいで失敗することはあっても、仲間がいることで、いろいろな困難を切り抜けていきます。若者の旅ならもっと激しい危険が待ち受けているロード・ムービーでないと成立しないと思いますが、おじいちゃん2人が主人公ということで、ちょっとのことでもドラマチック(笑)。でも、もちろん本当の危機も訪れて、ここで下される彼らの決断が一番の見どころです。この結末は観る人によって賛否両論あるように思いますが、私はこれはこれでアリだなと思いました。等身大のシニアの奮闘を観て、年齢を問わず、“今”を一生懸命生きなければと思えるのは間違いありません! |
おじいちゃん2人のロード・ムービーなので、デート向き映画とは言えませんが、ほのぼのとしたムードになりたいときや、ラブストーリーを敢えて避けたいときのデートには良いでしょう。年をとってからの価値観を想像させられるストーリーなので、結婚を前提に真剣交際をしているカップルは、この映画を機に老後の自分達を想像してみると、それはそれで会話が盛り上がるかも知れません。でも、あまりにリアルに想像して老後の心配ばかりの会話にならないように要注意です。 |
キッズやティーンの皆さんには、遠い遠い将来のお話なので、まだピンと来ないと思います。でも、おじいちゃん達の奮闘ぶりを観ていると、元気や勇気をもらえる部分もあるので、興味があれば観てみてください。また、おじいちゃん、おばあちゃんが身近にいる人は、たまには一緒に観に行くのも良いでしょう。おじいちゃんやおばあちゃんの感想には、聞いてためになることがあると思います。 |
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2016.7.25 TEXT by Myson