2018年2月16日より全国公開/R-15+
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト
若者が秘める心情を露わにするストーリーはとても衝撃的です。自分の学生時代を振り返って、主人公達のような学生は近いところにいませんでしたが、学校のどこかにはきっといただろうと思えるリアルさがありました。そして、皆表向きには出さないだけで、誰もがこういう焦燥感を抱いてただろうとも思いました。二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵が演じるキャラクターは、それぞれに違った心の“膿(うみ)”を抱えていて、どうにかしたくでもどうしようもなくてもがいています。その姿は、この年代が感じる独特の無力さを象徴していて、観ているこちらも胸が痛くなりました。本作の舞台挨拶で、原作を読んだ二階堂ふみが行定勲監督に呼びかけて映画化された作品とおっしゃっていましたが、二階堂ふみは身体をはった演技をしていて、本作へのこだわりや気合いを感じました。吉沢亮の静と動を感じさせる演技も最高でした。他の役者達の演技も素晴らしかったです。 |
濡れ場がかなり多く、ヌードも出てくるので、初デートや交際ほやほやのカップルには不向きに思いますが、見応えは充分なので、よく映画を一緒に観るカップルならアリでしょう。殺伐としたカップルの関係性も印象的に描かれているので、マンネリカップルはハッとさせられることがあるかも知れません(笑)。 |
R-15なので、15歳未満の人は大きくなってから観てください。高校生が主人公なので、ティーンの皆さんにはより心に突き刺さるストーリーだと思います。主人公達のような状況は面だっては見えない部分ですが、「私もこういう気持ちになったことがある」と誰でも共感できる、心の深い部分を描いています。前向きな展開もあるので、モヤモヤを抱えている人はぜひ観てみてください。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/吉沢亮
© 2018 映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
2018.2.7 TEXT by Myson