2018年2月10日より全国公開
レスペ
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1995年、停戦直後のバルカン半島を舞台に、政府や国連よりも先に現地に向かい、身の危険を覚悟で支援をする国際援助活動家達の日常を描いた作品。井戸に沈んだ死体を吊り上げようとする冒頭のシーンがビジュアル的にインパクト大で、すぐに物語に引き込まれます。死体を吊り上げるロープが切れてしまい、代わりのロープをひたすら探しに回るというだけの行程に、これだけの人間ドラマがあるのかと驚くと同時に、紛争地帯の状況がいかに複雑であるかが見てとれます。ストーリーはとても淡々と進んでいきますが、特に地元の少年とのくだりは、心を掻き乱されるものがあり、重厚感のある作品でした。ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンスといった重鎮が出演している点でも、映画ファンの興味を引きますよね。 |
そこで描かれる出来事は重大ではありますが、派手な展開はそれほどないので、映画を観慣れていない人と一緒に観るには不向きなように思います。国際情勢に興味がある人と観るなら良いでしょう。紛争地帯で起こっている悲しい現状が描かれているので、明るい気分になるタイプのストーリーではないので、デートする相手や、その日の気分で観るかどうか決めてください。 |
キッズが観るにはまだ難しい部分があると思います。中学生以上の人は、他の国で起こっている実状を知るきっかけになるので、社会勉強の一環として観ると良いでしょう。本作の舞台は1995年ですが、今でも似たようなことが他国で起きていると思います。興味を持ったら、そういうニュースにも目を向けてみてください。 |
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2018.2.7 TEXT by Myson