2012年5月26日より全国公開
ブロードメディア・スタジオ
公式サイト 予告編
あ〜もう今回もやってくれてます(笑)。まさか、まさか、キャ〜の展開です。こんな映画を撮るなんて、この人はどういう経験をしてきたのか、頭の中というか、心の中がどうなってるのか心配になります。でも監督ならばこれくらい毒気というか、灰汁がないとおもしろくない!私たちが想像もつかない世界を見せてくれるという意味で、アルモドバル監督の作品はいつも観てみたいと思わせてくれるし、驚かせてくれるので観た後の充実感がすごいです。 毎度何かしでかしてくれるだろうと、どこにビックリ箱を仕掛けているのか注意深く観ているのですが、今回は完全に予想と違う方向でビックリさせられて完敗です(笑)。前半のセリフで「なんで?」と思っていたことが最後にスッキリ合点が合います。本当に引き込まれました。それにしてもこの展開、あ〜恐ろしい。でも、かなり笑えます(自分が当事者なら絶対に笑えませんし、とても残酷なのですが)。あ〜おもしろかった! |
デート向きかと言われれば、敢えて向いているとは言えないですが、男子の反応や感想を知りたい作品ではあるので、二人で観るのも良いと思います。ただ内容が内容なので(敢えて詳しく言わないですがいろんな意味で)、どぎつい映画を見慣れていないカップルはやめておいた方が良いかも知れません。アルモドバルの奇人的思考回路によるユーモアを受け止める柔軟さを持たない堅物の彼氏や旦那を連れて行くのはやめておいた方が良いでしょう。実際に自分がその立場なら相当怖いのですが、解釈によってはというか、映画で観る分には相当笑える話でもあります。そこのところの感覚がマッチするカップルなら、観終わったあとに一緒にすごいもの観たという感覚で話も盛り上がるでしょう。 |
Photo by José Haro © El Deseo
2012.5.3 TEXT by Myson