2015年8月28日より全国公開/R-15
20世紀フォックス映画
公式サイト
なぜ過酷な1600qの道を歩くことにしたのか、それが徐々に語られていくのですが、一人の人間として、女性として、彼女と一緒に自分の人生も振り返り、いろいろな思いを巡らせながら見入ってしまいました。1600qの山道と砂漠を歩く過程では、本当に過酷な困難が待ち受けていて、それは自然災害だったり、人的危機だったりするのですが、すごくハラハラさせられて、観ているこちらまで疲れてしまうくらいリアルでした。でもどんなに辛くても、彼女が歩き続けた理由は、亡き母が愛してくれた頃の自分を取り戻し、本当の自分を見つけるためでした。辛い境遇を明るく生きようとしていた母の姿勢を主人公が理解できないでいるシーンもありましたが、どん底に落ちた彼女には、ようやく母の生き方の真意がわかったのかも知れません。私自身も主人公の目線を通して、本当に辛いことを経験しないと強さは生まれないということを実感し、これまで親が辛いことから守ってくれてたんだという思いも湧きました。 これって実話なので余計に驚きますが、主人公が女性だからこそ気持ちがすごくリンクして感情移入出来ました。どんな世代の女性にも観て欲しい秀作です。 |
自分の心と向き合わせてくれる内容で、主人公は女性なので女性のほうがより感情移入しやすいですが、男性が観ても見応えがあると思います。とは言え、一部セクシャルなシーンあり、そういう意味でもデートに不向きな気もしますが、内容的にデートで観るよりも一人でじっくり観て欲しい作品です。一緒に観るとしたら女子同士の方が良いでしょう。 |
R-15なので、15歳未満の人は観られません。いろいろな経験を経た大人のほうがより心に刺さる内容だとは思いますが、高校生以上なら充分に理解できる内容です。辛い経験をしてどん底まで堕落した女性が、何とか這い上がろうと自分を追い込んでいく旅を描いているので、今辛い思いをして抜け出せない状態の人は観ると勇気をもらえると思います。セクシャルなシーンは気まずいかも知れませんが、親子愛を描いている部分もあるので、母と娘なら一緒に観るのもアリでしょう。 |
©2014 Twentieth Century Fox
2015.8.11 TEXT by Myson